静岡県熱海市、昭和63年に完成し、平成2年に拡大工事が完了した熱海の人工海浜が熱海サンビーチ。浜は奥行き60m、汀線400mという広さを誇り、散歩にも絶好。海水浴シーズンには、ウォーターパークも開設されるほか、花火打ち上げ時を除き、通年、夜間ライトアップも実施されています。
夏休みには熱海サンビーチウォーターパークも開設

美しい白砂は伊豆の白浜から運び入れたもの。
海上に浮かぶカラフルな離岸堤は芸術家・池田満寿夫のデザインで、植栽されるヤシの木とともにビーチの雰囲気を盛り上げています。
海水浴場としては7月中旬~8月の開設。
海の家はありませんがが公共の屋外冷水シャワーとトイレ、コインロッカー(サンデッキ下「サンビーチサービスセンター」内)が完備。
飲料自販機数台設置されるほか、近隣のコンビニなども利用できます。
サンシェードテント、ビーチパラソルなどのレンタル品も豊富です。
更衣室は、サンデッキ下「サンビーチサービスセンター」内に女性用のみ設置。
ムーンテラス寄りの区画はキッズエリアとなっています。
熱海サンビーチウォーターパークは、サンビーチの東側に設置される海上アスレチック。
海水浴期間中ペットの同伴は不可。
夜間はライトアップも実施(日没~22:00/花火打上時間は消灯)。
熱海サンビーチと隣接のムーンテラスは 「恋人の聖地」に登録。
なお、「熱海市路上等の喫煙防止に関する条例」で、砂浜と遊歩道が喫煙禁止区域になっていて、喫煙する場合は指定の喫煙所を利用のこと(分煙ビーチ)。

南欧風のリゾートビーチに進化

熱海の海岸一帯は、美しい砂浜が広がり、尾崎紅葉が読売新聞に連載(明治30年1月1日〜明治35年5月11日)した小説『金色夜叉』(こんじきやしゃ/尾崎紅葉の病没により未完)で、間貫一(はざま かんいち)が寄寓先の娘・お宮に別れを告げる名場面(貫一の名セリフ「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」=映画などで使われた口語調にアレンジされたもの)で全国的に有名になり、多くの観光客が集まるようになりました。
昭和初期の和田川からサンビーチ手前まで、反対運動を受けながら、行政が許可したことで、埋め立てが進み(青年が上野公園で天皇に直訴し、不敬に問われた事件も)、戦後も、東京オリンピック開催を前に海岸道路の整備や駐車場の造成で昭和42年までに砂浜は消え去ってしまいました。
風光明媚な砂浜という熱海のイメージを復活させるため、昭和56年に人工海浜造成工事がスタート。
昭和61年7月、汀線200mの砂浜が復活、昭和63年7月には200m拡張され、汀線400mの人工ビーチ、熱海サンビーチが生まれました。
人工海水浴場には千葉県富里・富津産の砂が使われていました。
隣接する海岸も、海に突き出す展望テラスの「ムーンテラス」、それに続く「スカイデッキ」、「レインボーデッキ」、「渚デッキ」が整備され、南欧風のリゾートビーチとして進化したのです。

熱海サンビーチ | |
名称 | 熱海サンビーチ/あたみさんびーち |
所在地 | 静岡県熱海市渚町地先 |
関連HP | 熱海市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR熱海駅から徒歩15分 |
ドライブで | 西湘バイパス石橋ICから約18km |
駐車場 | 熱海市営東駐車場(250台/有料) |
問い合わせ | 熱海市公園緑地課 TEL:0557-86-6218 |
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