石廊埼灯台

石廊埼灯台

静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎(いろうざき)、伊豆半島最南端、石廊崎の先端、海抜60mの断崖に建つのが石廊埼灯台。明治4年、英国人ブラントンが建設、昭和8年にコンクリート製に改築したもので「日本の灯台50選」のひとつ。灯台からさらに進むと、断崖にへばりつくように石室神社(いろうじんじゃ)が鎮座しています。

最初の近代的灯台は、ブラントンが設計で明治4年に初点灯

江戸と大坂・堺を結ぶ重要な航路途中にありながら潮の流れが速く、昔から航海の難所として恐れられた石廊崎沖。
寛永13年(1636年)、長津呂湊明堂(ながつろみなとあかしどう)が建てられ、菜種油や荏胡麻油を使って灯明を灯していました。
そのため、韮山代官は、周辺に灯油の原料となる植物を植えるようにと指示を出しています。
石廊崎の東の袂(たもと)にある石廊崎の湊(長津呂湊)は、天然の良港で、風が頼りだった千石船(弁財船)の日和待ち湊となっていました。

長津呂湊明堂は、川奈明堂とともに重要な燈明堂として機能していましたが、明治4年8月21日には日本最初の木造灯台である石室埼灯台が設置され、その役割を終えています(川奈明堂は、明治3年11月11日に神子元島灯台が初点灯し、廃止)。
最初の灯台は、「日本の灯台の父」リチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard Henry Brunton)設計の八角形の木造灯台でしたが、昭和7年11月14日の暴風で大破し、昭和8年3月31日に、現在のコンクリート造りに建て替えられています(平成5年に白タイル張りに改修)。

石廊埼灯台は、通常は参観できませんが、例年、「灯台記念日」(11月1日)に近い日曜日などに一般公開され、灯火の部分に上ることができます(下田海上保安部主催)。

ちなみに伊豆半島最南端の石廊崎は、海底火山によってつくり出された地形。
伊豆半島ジオパークの石廊崎・池の原ジオサイトになっています。

静岡県内で「日本の灯台50選」に選定されるのは神子元島灯台、御前埼灯台と石廊埼灯台の3ヶ所です。

画像協力/南伊豆町観光協会

石廊埼灯台
石廊埼灯台
名称 石廊埼灯台/いろうざきとうだい
所在地 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
関連HP 南伊豆町公式ホームページ
電車・バスで 伊豆急下田駅から東海バス石廊崎港口行きで40分、石廊崎港口下車、徒歩25分
ドライブで 東名高速道路沼津ICから約98km
駐車場 石廊崎オーシャンパーク駐車場(100台/有料)
問い合わせ 南伊豆町観光協会 TEL:0558-62-0141
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
石廊崎・石室神社

石廊崎・石室神社

静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎、伊豆半島最南端の岬、石廊崎(いろうざき)。太平洋に臨む高さ50m~100mの断崖絶壁に、黒潮が激しく波を打ちつけ岬の先端、海抜約60mの断崖に石廊埼灯台が建ち、灯台からさらに進むと、断崖にへばりつくように石室神社

海底火山がつくった奇観! 石廊崎・石室神社

伊豆半島の南端、太平洋に突き出した岬が石廊崎(いろうざき)です。「日本の灯台50選」にも選定される石廊埼灯台からさらに先端へと向かうと、その断崖にはなんと石室神社(いろうじんじゃ、いしむろじんじゃ)が鎮座しています。海底火山の浸食地形の凹み

神子元島灯台

神子元島灯台

静岡県下田市の下田港沖11kmに位置する小島、神子元島(みこもとしま)に建つ灯台が神子元島灯台。まだ旧暦表記時代の明治3年11月11日(1871年1月1日)に初点灯という歴史ある灯台で、海上保安庁の日本の灯台50選、そして、国際航路標識協会

御前埼灯台

駿河湾と遠州灘を二分する御前崎(おまえざき)の先端の高台に建つのが御前埼灯台。黒潮と駿河湾の潮流が、激しくぶつかり合う沖合いは昔から海の難所として恐れられてきました。1635(寛永12)年に見尾火灯明台(みおびとうみょうだい)を置いたのが前

石廊埼灯台

関連記事

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!