石廊崎・石室神社

石廊崎・石室神社

静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎、伊豆半島最南端の岬、石廊崎(いろうざき)。太平洋に臨む高さ50m~100mの断崖絶壁に、黒潮が激しく波を打ちつけ岬の先端、海抜約60mの断崖に石廊埼灯台が建ち、灯台からさらに進むと、断崖にへばりつくように石室神社(いろうじんじゃ)が鎮座しています。

石廊崎先端の岩窟には役行者創建と伝わる石室神社が!

石室神社(いろうじんじゃ)は、伊波例命(いわれのみこと)を祀った、海上交通の守り神。
大宝元年(701年)、石室山金剛院という寺として建立されたと伝わる古社です。
明治初年の神仏分離までは、石廊権現(いろうごんげん)という神仏習合の神様でした。

吉野の金峯山で金剛蔵王大権現を感得し、修験道の開祖となった役小角(えんのおづぬ =役行者・えんのぎょうじゃ)は、文武天皇3年(699年)、人を惑わせているという讒言から伊豆大島に流罪となっていますが、2年後の大宝元年(701年)に大赦となっていますが、『石廊山金剛院縁起』によれば、十一面施無畏(じゅういちめんせむい)の神力を得てこの地に至ったと記されています。
伊豆大島配流の前後に、石廊崎に立ち寄り、神託を受け、石廊権現(いろうごんげん)の社を祀ったのかもしれません。

平安時代編纂の『延喜式神名帳』に、伊波例命神社(いわれのみことじんじゃ)と記されるのが石室神社だと推測できます(伊東市の八幡宮来宮神社も論社のひとつ)。

もともとは岩窟が御神体だったと推定され、洞窟状になった岩を生かして建てられた現在の神社(明治34年築)の床を支えるのは千石船の長さ12mの帆柱。
岩窟に築かれた石室神社のさらに先、石廊崎の突端には熊野神社が祀られていますが、これも神仏習合時代には熊野権現社で、伊豆の熊野信仰を伝えるもの。

石廊崎オーシャンパーク(石廊崎ジャングルパーク跡地)から遊歩道で10分ほどですが、石廊崎港から灯台までも、遊歩道が整備され、石廊崎オーシャンパーク経由、徒歩20分の岬ハイキングで到達可能。

江戸と尾張・知多、大坂・堺を結ぶ重要な航路途中にありながら潮の流れが速く、昔から航海の難所として恐れられた石廊崎沖。
寛永13年(1636年)に、長津呂湊明堂(ながつろみなとあかしどう/長津呂湊=現在の石廊崎港)が建てられ、沖行く船の安全を見守り、さらに明治4年8月には日本最初の木造灯台である石室埼灯台が設置されています。

伊豆半島最南端の石廊崎は、海底火山によってつくり出された地形。
一帯にあるゴツゴツした岩は、海底に噴出した溶岩流が冷え固まったもので、流出後に急激に冷やされたため、砕けた岩片の集合体になっているのです。

伊豆半島ジオパークの石廊崎・池の原ジオサイトにもなっています。
石室神社では、毎年4月3日に『石廊権現祭』が行なわれ、海上パレードも実施されています。

石廊崎、奥石廊探勝の遊覧船は、石廊崎港から石廊崎岬めぐり(伊豆クルーズ)が出航。
海上から石廊崎を眺めることができます。

画像協力/南伊豆町観光協会

石廊崎・石室神社
名称 石廊崎・石室神社/いろうざき・いろうじんじゃ
所在地 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
関連HP 南伊豆町観光協会公式ホームページ
電車・バスで 伊豆急下田駅から東海バス石廊崎港口行きで40分、石廊崎港口下車、徒歩25分
ドライブで 東名高速道路沼津ICから約98km
駐車場 石廊崎オーシャンパーク駐車場(100台/有料)
問い合わせ 石室神社社務所 TEL:0558-65-1064
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

海底火山がつくった奇観! 石廊崎・石室神社

伊豆半島の南端、太平洋に突き出した岬が石廊崎(いろうざき)です。「日本の灯台50選」にも選定される石廊埼灯台からさらに先端へと向かうと、その断崖にはなんと石室神社(いろうじんじゃ、いしむろじんじゃ)が鎮座しています。海底火山の浸食地形の凹み

石廊埼灯台

石廊埼灯台

静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎(いろうざき)、伊豆半島最南端、石廊崎の先端、海抜60mの断崖に建つのが石廊埼灯台。明治4年、英国人ブラントンが建設、昭和8年にコンクリート製に改築したもので「日本の灯台50選」のひとつ。灯台からさらに進むと、断崖

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