静岡県賀茂郡西伊豆町、堂ヶ島温泉にある海蝕洞(二穴洞窟)が、天窓洞。その名の通り、海蝕洞の天井部分が崩落し、洞窟内部に太陽光が差し込むため、海が透明感あふれる青に輝き、青の洞窟とも呼ばれています。堂ヶ島遊歩道を使って上から眺めるだけでなく、遊覧船で洞内に入ることもできます。
堂ヶ島遊歩道で上から、堂ヶ島マリン(遊覧船)で内部を探勝
堂ヶ島公園と沢田公園を結ぶ堂ヶ島遊歩道(1.5km/西伊豆歩道の一部)も整備され、とくに天窓洞は堂ヶ島公園内にあるので、気軽に立ち寄ることができます。
天窓洞への「洞くつめぐり遊覧船」を運航する堂ヶ島マリンの桟橋を経て、天窓洞に到達できるのか、往復のどちらかに遊覧船乗船を組み合わせることもできます。
コース途中の展望広場からはトンボロ現象で、干潮時には陸続きとなる三四郎島を眺望できます。
堂ヶ島海岸は、海底火山の噴火にともなう水底土石流(すいていどせきりゅう)と、その上に降り積もった軽石・火山灰層で、崖を観察すると層になっているのがわかります。
伊豆半島はもともとはるか南の海底火山の活動で誕生した島が、プレート移動で本州にぶつかったもので、本州との衝突で水底土石流などの地層が地上に露出、風化したのです。
波食でこの断崖が洞窟化し、さらに天井部分が崩落したのが国の天然記念物に指定される天窓洞で、伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっています。
伊豆半島では、下田市の田牛海岸(とうじかいがん)に同様の二穴洞窟の竜宮公園(竜宮窟)がありますが、スケール的には天窓洞の方が勝っています。
竜宮公園(竜宮窟)の方は、宮崎アニメ『紅の豚』で印象的なポルコの隠れ家的な雰囲気の洞窟です。
天窓洞 | |
名称 | 天窓洞/てんそうどう |
所在地 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科 |
関連HP | 西伊豆町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 伊豆急行線蓮台寺駅から東海バス堂ヶ島行きで48分、終点下車、または伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス松崎行きで1時間30分、堂ヶ島下車 |
ドライブで | 東名高速道路沼津ICから約75km |
駐車場 | 250台/無料 |
問い合わせ | 西伊豆町観光協会 TEL:0558-52-1268 |
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