熱海と坪内逍遙の深い関係とは? 2月28日『逍遥忌記念祭』開催!

小説家、評論家、翻訳家、劇作家でもある坪内逍遙(つぼうちしょうよう)は、昭和10年2月28日没。
2月28日は、「逍遙忌」ですが、熱海では起雲閣で『逍遥忌記念祭』が開かれています。

坪内逍遙は23年間、熱海で暮らしていた!

坪内逍遙は、尾張藩領だった美濃国加茂郡太田宿(現・岐阜県美濃加茂市)の生まれ。
父は尾張藩士で太田代官所の手代でしたが、明治維新で名古屋の笹島村(現在の名古屋駅近く)へ戻っています。愛知外国語学校(現・愛知県立旭丘高等学校)から東京開成学校を経て、東大に入り、『小説神髄』『当世書生気質』を執筆。シェイクスピア全集の翻訳などと活躍します。

明治45年から亡くなるまでの23年間は、熱海に居住。
当初の9年間は荒宿(現在の中央町)に住みますが、さすがに温泉街の中心で賑やかすぎるので、水口町に「双柿舎(そうししゃ)」という住まいをつくって過ごしています。
坪内逍遙最大の業績ともいわれる「シェークスピア全集」の翻訳も実はこの熱海で行なわれています。

熱海で暮らすかたわら、旅館の主人や芸妓衆とも交流を深め、熱海芸者のために舞踏の新曲「熱海の栄」を作詞・振付、さらには現在でも「熱海市歌」として歌い継がれる「熱海町歌」の作詞(大正12年発表)も行なっているのです。

また、「逍遥先生記念熱海図書館」を設立。これは現在の熱海市立図書館の前身にもなっています。

そんなワケで、毎年2月28日に行なわれる『逍遥忌記念祭』では、「熱海市歌」の斉唱もあるのです。

熱海市歌

大正12年発表/昭和52年制定(熱海港サンレモ公園に歌碑があります)
作詞:坪内逍遥
作曲:弘田龍太郎

1. 真冬を知らざる常春熱海 真夏も涼しき秋の海辺に 千歳を湧き湧くくすしきいで湯 病めるも怠り憂いも忘る ああこの楽土は我が住む町
2. 貴賤をわかたず東西とわず 喜び迎えてともに楽しむ 進める文化になす業しげく 疲るゝ人々来ませやここへ わがこの熱海は共有国宝
3. 真冬を知らざる常春熱海 真夏も涼しき秋の海辺の くすしきいで湯は世界に知られ 万里の涯より千客いたる わがこの熱海は世界の公園

坪内逍遙の墓は、「双柿舎」近くの海蔵寺にあります。

双柿舎

住所:静岡県熱海市水口町11-17
電話:TEL0557-86-6232(熱海市生涯学習課文化施設室)
開館:日曜の10:00~16:00
休館:月曜〜土曜休
料金:無料
交通:JR来宮駅前から徒歩5分
駐車場:なし

海蔵寺

住所:静岡県熱海市水口町17-24
電話:0557-81-3409
交通:JR来宮駅前から徒歩8分

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