井川湖渡船

井川湖渡船

静岡県静岡市葵区井川、大井川本川上流部に昭和32年に建設された井川ダムのダム湖、井川湖の湖畔に就航するのが井川湖渡船。ダム湖の完成で分断されたアクセス路の代替で運航されるもので、井川本村〜井川ダム、井川本村〜宮向が航路で、無料で乗船可能(周遊便としての運航も)。

井川ダムと井川本村を結ぶ定期船を運航

井川湖誕生の翌年、昭和33年に対岸への交通手段を失った住民の利便を図るため、旧井川村の事業として運航が始まったのが井川湖渡船。
昭和44年1月1日に静岡市に編入され、その後は静岡市営の渡船になっています。

井川本村(静岡市役所井川支所徒歩5分の渡船場)〜井川ダム(井川ダム渡船乗り場)、井川本村〜宮向が航路で、無料で乗船可能。
井川本村〜宮向が航路は、事前に連絡がある場合のみ運航する臨時便です。

2隻体制で運航されていますが、対岸交通利用者の減少と、観光客の増加に伴い、平成6年から1隻を観光用に切り替えています。
就航するのは平成11年に進水の「赤石丸」(あかいしまる/定員20名)、令和2年の「令和聖」(れいわひじり)の2隻。

それぞれ、南アルプスの名峰、赤石岳、聖岳の名が付けられています。
通常は、井川本村〜井川ダムの定期航路に「赤石丸」が就航。
冬期(12月第2週目〜4月第3週目)は、土・日曜のみ運航。


周遊便(有料)は井川大橋まで40分ほど湖上を遊覧するもので、運航日時を確認後、井川支所に電話予約が必要。

行楽シーズンはたいへん混雑し、定期便は定員オーバーで乗船できない場合もあります。
その場合は、片道を徒歩、あるいは井川地区自主運行バス「てしゃまんくん」の利用を。
ただし、こちらも10人乗り(乗客定員9人)のワンボックス車両による運行です。

井川湖の紅葉の頃は、11月上旬~11月下旬で、定期航路で「紅葉クルーズ」も楽しむことができますが、紅葉時期の土休日は混雑するのでご注意を。

井川湖渡船
名称 井川湖渡船/いかわことせん
所在地 静岡県静岡市葵区井川
関連HP 静岡市公式ホームページ
電車・バスで 大井川鐵道井川駅から徒歩10分で井川湖渡船ダム乗船場
ドライブで 新東名高速道路新静岡ICから約51km
駐車場 井川渡船駐車場(10台/無料)、ダム乗船場駐車場(5台/無料)
問い合わせ 渡船待合所 TEL:054-260-2505/静岡市井川支所 TEL:054-260-2211
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
井川大仏

井川大仏

静岡県静岡市葵区、井川ダムのダム湖である井川湖の湖畔にある巨大な露座の大仏が、井川大仏(いかわだいぶつ)。井川診療所の歯科医だった佐藤平市郎が、60年間の健康に感謝をこめ4年の歳月をかけて建立した像高11mの大仏で、昭和55年11月1日に開

井川展示館

井川展示館

静岡県静岡市葵区井川、井川ダムのダムサイトにある中部電力のPR施設が井川展示館。井川展示館では、水力発電の仕組みやダムの役割、大井川の自然と電気の関係などを、資料や映像を使ってわかりやすく解説している。2階の展望フロアは、ガラス越しに井川ダ

井川ダム(井川湖)

井川ダム(井川湖)

静岡県静岡市葵区井川、大井川本川上流部に昭和32年に建設された日本最初の中空重力ダムが井川ダム。南アルプスから流れ出る水を湛えたダム湖が井川湖です。大井川鐵道井川線は、井川ダム建設のため、井川駅、堂平駅(昭和46年廃止)まで延伸。廃止された

南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)

南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)

静岡県榛原郡川根本町の千頭駅から静岡市葵区の井川駅までの25.5kmを1時間50分で結ぶトロッコ列車。正式名は大井川鐵道井川線で、日本で唯一のアプト式鉄道(ラック式鉄道)。大井川の電源開発のダム建設の際に物資輸送に築かれた鉄道が観光向けに転

井川湖渡船

よく読まれている記事

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!