静岡市用宗(もちむね)から、焼津市浜当目(はまとうめ)に至る全長約4kmの大崩海岸。糸魚川静岡構造線の南の端に位置し、富士山の大沢崩れ、静岡市安倍奥の大谷崩れと並び「駿河三大崩れ」に数えられ、東海の親不知(おやしらず)といわれる景勝地です。「日本の地質百選」にも選定。
静岡市と焼津の海岸部を走る断崖&海上ドライブへ
玄武岩の断崖絶壁が続き、筍岩、車岩などの奇岩がそそり立つ断崖に沿って走る静岡県道416号静岡焼津線からは、富士山や伊豆半島、御前崎まで素晴らしい眺望が広がります。
しかしカーブが連続し、落石事故も起こる難所でもあるので、運転の際にはくれぐれも注意を。
雨量計の連続雨量が80mmを超えると通行注意となり、100mmを超えると通行止めとなります。
大正9年に海岸沿いに開通した道路が現在の国道150号の前身。
昭和46年7月5日に発生した崖崩れにより、それまで断崖絶壁をくり抜いて走った道の改修は断念し、新たに海上に橋を渡して難関を克服しています(海上橋からは廃道区間のトンネルを眺めることができます。)。
今では富士山を眺める海上ドライブ(静岡市側)と断崖絶壁の上を走る(焼津市側)ダイナミックなドライブが楽しめます。
海岸線を通る古来の東海道が日本坂峠へと迂回したのもこの大崩海岸が突破できなかったため。
東名高速も日本坂峠の下をトンネルで抜けています。
大崩海岸 | |
名称 | 大崩海岸/おおくずれかいがん |
所在地 | 静岡県静岡市駿河区石部 |
電車・バスで | JR焼津駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 東名高速道路静岡ICから約6.7km |
駐車場 | なし |
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