新通町公園・新幹線0系電車

静岡県富士市中央町2丁目、富士市役所の東、400mほどのところにある新通町公園に静態保存されるのが、新幹線0系電車。東海道新幹線開業から4年後、昭和43年製造の新幹線0系初期型広窓のこだまK11編成の1号車で、昭和58年2月に廃車になるまで、521万1387km(地球130周分)を走行した車両です。

こだま号専用の新幹線0系電車が富士市の公園で静態保存

新通町公園・新幹線0系電車

浜松市にある工場で解体される予定でしたが、「新幹線を身近に見ることで、子供たちの夢を育てることになれば」と「パーパス」で知られる高木産業創業者・高木一三会長(当時、本社・富士市)の助力で、6時間50分をかけて、新通町公園へと移設されたもの(高木一三会長は、元国鉄マン)。
公園の展示としては初となるもので、東京駅〜新大阪駅の先頭車両1号車を移設保存しています。
公園に移設の際に、この新幹線としては初めて東京方面を向いた1号車に。

土・日曜、祝日10:00〜15:00には内部も公開され、客車の座席だけでなく、運転席にも座ることがきます。

公園の南側に専用の駐車場(5台)もあり、この新幹線0系電車をお目当てにやって来る旅人も多いとか。

新幹線0系電車は、昭和39年〜昭和61年の間、38次にわたって改良を重ね(昭和49年には食堂車も誕生)、総計3216両が製造されています。
新通町公園の展示車両は21-59でロットは7次車となります(ただし床下機器類は台車以外すべて撤去)。

世界で初めて200 km/h を超える営業運転を達成した「夢の超特急」。
平成20年12月14日のさよなら運転をもって営業運転を終えています。

新幹線0系電車が1両まるまる静態保存れているのは(国内)、埼玉県さいたま市の鉄道博物館、京都市の京都鉄道博物館を筆頭に、名古屋市のリニア・鉄道館、東京都青梅市の青梅鉄道公園、昭島市のつつじが丘公園、大阪府摂津市の新幹線公園、神戸市の川崎重工業兵庫工場(新社屋前)などに静態保存されていますが、製造年代としては京都鉄道博物館(1次車)、鉄道博物館(2次車)に次ぐ古さ(7次車)を誇っています。

新通町公園・新幹線0系電車
名称 新通町公園・新幹線0系電車/しんとおりちょうこうえん・しんかんせんぜろけいでんしゃ
所在地 静岡県富士市中央町2-31
電車・バスで 岳南電車吉原本町駅から徒歩15分
ドライブで 東名高速道路富士ICから約3km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 富士市都市整備部みどりの課 TEL:0545-51-0123
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