静岡県牧之原市波津にある古社が、飯津佐和乃神社(はづさわのじんじゃ)。創祀年代は不詳ですが、応神天皇以前に祀られたともいわれ、神功皇后三韓遠征の際に、三刃鉾壱竿を寄進されたという伝承も。中世、近世には牛頭天王社、熊野本宮と称しましたが、明治初年の神仏分離後に現在の社名に戻しています。
境内には徳川家康ゆかりの稲荷社も
戦国時代以前には小堤山の山頂(現在の小堤山公園)に祀られていたのだとか。
小堤山には6世紀~7世紀の横穴墓古墳もあり、古くから拓けた地であり、そうした土地の豪族に由来するのかもしれません。
飯津佐和乃神社の本殿右側には文禄4年(1595年)、徳川家康が相良御殿(三遠駿甲信5ヶ国の大々名となった家康が相良城に鷹狩のために築いた屋敷)守護のために伏見から勧請した稲荷社が鎮座しています。
藩政時代には相良藩の藩庁となった相良城本丸に祀られていた稲荷社です。
毎年9月に齋行される『御船神事』(静岡県指定無形民俗文化財)は、揃いの浴衣を身にまとった船若と呼ばれる青年たちが木遣り歌に併せて千石船(帆掛け船)の模型を担ぎ、町内を練り歩くという祭典。
神事に使われる船は、江戸時代の千石船、千五百石船の模型。
明治29年に大江八幡宮の『御船神事』(国指定無形民俗文化財)から独立して始まったものです。
飯津佐和乃神社 | |
名称 | 飯津佐和乃神社/はづさわのじんじゃ |
所在地 | 静岡県牧之原市波津1000 |
関連HP | 牧之原市公式ホームページ |
電車・バスで | JR静岡駅・藤枝駅からしずてつバスで、相良営業所下車、徒歩20分 |
ドライブで | 東名高速道路牧之原ICから約12km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 飯津佐和乃神社 TEL:0548-52-0474 |
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