走り湯

走り湯

静岡県熱海市伊豆山、伊豆山温泉にある源泉湧出の地が、走り湯。役行者が伊豆大島流刑時代に発見したと伝えられる古湯で、修験道の霊地とされることから伊豆山権現(走湯山権現)の信仰が生まれたのです。源頼朝は、伊豆山権現で源氏再興の祈願をしていますが、その神湯となる走り湯を源泉に、温泉地としても栄えたのです。

伊豆山権現の信仰のルーツにもなった洞窟に湧く源泉

走り湯

山中から湧き出した湯が海岸に飛ぶように走ったのが走り湯の名の起こりで、伊豆山権現(走湯山権現)の神湯として信仰されました(明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で伊豆残神社になっています)。
今も奥行5mの洞窟から70度の湯が毎分170リットル湧き出しています。
近くには足湯も設置。

日中の明るい時間帯なら、洞窟の見学も可能。

熱海伊豆山温泉には、114本の源泉があり、伊豆山温泉組合が管理しています。
ルーツである走り湯は、伊豆山1号泉で、泉質はカルシウム・ナトリウム‐塩化物泉です。

走り湯

源頼朝は走湯山権現に源氏再興を祈願

走湯山(そうとうざん)とも呼ばれた伊豆山権現(鎌倉時代には走湯山権現、走湯社と称していました)は、鎌倉時代に箱根権現(現在の箱根神社)と合わせて二所権現と呼ばれ、関東武士の尊崇を集めました。

源頼朝が、源氏再興の祈願をし、見事に鎌倉幕府を開いたことから、「関八州の総鎮守」とされて繁栄します。

3代将軍・源実朝(みなもとのさねとも)は、
「わだつみの 中にむかひて いづる湯の 伊豆のお山と むべもいいけり」
「伊豆の国 山の南に 出づる湯の 速きは神の 験しなりけり」
「走り湯の 神とはむべぞ 言いけらし 速き験の あればなりけり」
と走り湯に関する3つの歌を残しています。

江戸時代まで、伊豆山権現参詣で神湯である走り湯に入浴する人は、、「無垢霊湯(むくれいとう)、大悲心水(だいひしんすい)、沐浴罪滅(もくよくざいめつ)、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を唱えるという習わしがあり、地元の人も戦前にはそう唱える人もいたんだとか。
役行者が修行中、「無垢霊湯 大悲心水 沐浴罪滅 六根清浄」と記された金色の文字(偈)が霊湯とともに流れ出したと伝えられ(『走湯山縁起』)、伊豆山権現の喧伝(けんでん)に使われた言葉。

走り湯
名称 走り湯/はしりゆ
所在地 静岡県熱海市伊豆山604-10
関連HP 熱海市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR熱海駅から湯河原方面行きバスで5分、逢初橋下車、徒歩10分
駐車場 なし
問い合わせ 伊豆山温泉観光協会 TEL:0557-81-2631
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

走り湯

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