曾我兄弟の隠れ岩

曾我兄弟の隠れ岩

静岡県富士宮市、白糸の滝、音止の滝の東にある溶岩の巨岩が、曾我兄弟の隠れ岩。日本三大仇討ちのひとつである「曾我兄弟の仇討ち」で、仇討ち直前に兄の曾我十郎祐成、弟の曾我五郎時致が身を隠し、敵(かたき)である工藤祐経(くどうすけつね)を狙っていた場所だと伝えられています。

曾我兄弟仇討ち密談の地

鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にその詳細が記されていますが、「曾我兄弟の仇討ち」が行なわれたのは、源頼朝の富士の巻狩り(富士山麓での一大軍事演習)の最終日、建久4年5月28日(1193年6月28日)のこと。

兄の曾我十郎祐成、弟の曾我五郎時致が富士野の神野の御旅館(ごりょかん)に押し入り、酒宴の最中の工藤祐経を討ったことになっていますが、隠れ岩があるのは、工藤祐経が陣を構えていたという場所(工藤祐経の墓があります)近く。

曾我兄弟が岩に隠れ、討ち入りの相談をしていると、近くの音止の滝の轟音でお互いの声が聞こえなかったため、「大事な話をしているのに心無い滝だ」と嘆いたところ、滝音が止まったので、音止の滝と呼ぶようになったとも。

あくまでも伝承地ですが、一帯には曾我兄弟にまつわる伝承が数多く残されています。

曾我兄弟の隠れ岩
名称 曾我兄弟の隠れ岩/そがきょうだいかくれいわ
所在地 静岡県富士宮市上井出
関連HP 富士宮市観光協会公式ホームページ
ドライブで 新東名高速道路新富士ICから約17km。または、東名高速道路富士ICから約19km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

白糸の滝

断崖から白い絹糸を垂らしたように流れ落ちる優美なさまから、名が付けられたのが静岡県富士宮市の白糸の滝。高さ20m、幅121mで、富士山麓では最大の滝で、滝壺近くまで下りることも可能。川の水は平均水温11度と冷たく、夏でも周囲はひんやりと涼し

音止の滝

国道139号近くにあり、源頼朝の富士の巻狩りの際に曽我兄弟が工藤祐経(くどうすけつね)の仇討ちを密談。滝の音が消えるように念じたら、その音が見事に止まった、という伝説が残されおり、それが滝名の由来に。すさまじい轟音とともに、勢いよく流れ落ち

工藤祐経の墓

工藤祐経の墓

静岡県富士宮市上井出、白糸の滝・音止の滝の東にあるのが、工藤祐経の墓(くどうすけつねのはか)。京の都にも精通することから源頼朝に重用された工藤祐経ですが、建久4年(1193年)、富士の裾野で大規模な巻狩りの際、曾我兄弟の仇討ちにより討たれて

曾我兄弟の隠れ岩

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