羽衣の松

羽衣の松

三保半島(静岡市清水区)、三保松原にある御穂神社(みほじんじゃ)の参道「神の道」の先にある御穂神社の御神体が羽衣の松(はごろものまつ)。一帯は祭神である三穂津彦命(みほつひこのみこと=大国主命)、三穂津姫命(みほつひめのみこと)が羽衣の松を依代(よりしろ)として降臨する神域です。

世阿弥の謡曲『羽衣』で有名になった羽衣は多くの絵画の題材に

羽衣の松
3代目となる羽衣の松
羽衣の松
羽衣の松の横に鎮座する羽車神社

『羽衣伝説』は、三保の村に住む漁師・伯梁(はくりょう)が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れ、自分の衣だと言うので、伯梁は天上の舞を見ることを条件に衣を返すという物語。

羽衣伝説は、『近江国風土記』に記載の余呉湖の伝承が最古のもので、『丹後国風土記』の峰山(京都府京丹後市峰山町)など全国各地に分散しています。

民俗学的には白鳥の飛来地と重なることから、天女は白鳥ではないかと推測する考え方もあります。

三保松原の羽衣伝説が日本一有名なのは、室町時代、能楽者の世阿弥によって作られた謡曲『羽衣』のモチーフとなっているから。

初代の羽衣の松は、宝永4年(1707年)の宝永大噴火の際の地震で海に沈み、2代目の松も立ち枯れが進み、現在の松は3代目。
初代の松は、「神の道」の延長上に位置していたと推測されます。

羽衣の松横には羽車神社(はぐるまじんじゃ)が鎮座しています。

羽衣の松のある三保の松原は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(全25ヵ所)の一つとなっています。

広重・重清・芳年 浮世絵に見る羽衣伝説

羽衣の松
歌川重清『書画五拾三駅 駿河江尻三保ノ松羽衣ノ古事』
羽衣の松
歌川広重『東海道五十三對 江尻』
羽衣の松
月岡芳年『あづまにしきゑ 三保の羽衣』
羽衣の松
名称羽衣の松/はごろものまつ
Hagoromo no Matsu
所在地静岡県静岡市清水区三保1287
関連HPするが企画観光局公式ホームページ
電車・バスでJR清水駅からしずてつジャストライン東海大学三保水族館・三保車庫行きで25分、三保松原入口下車、徒歩10分
ドライブで東名高速道路清水ICから約11km
駐車場200台/無料
問い合わせするが企画観光局 TEL:054‐251-5880
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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