伊豆東部火山群の主峰! 大室山へ

伊豆高原にミニ富士のような秀麗な姿を見せる大室山。
よく見れば、周囲には小室山、高室山、台ノ山、孔ノ山、矢筈山、伊雄山、遠笠山と似たような火山が集結しています。
実は、これが、伊豆東部火山群なのです。

まずは「伊豆東部火山群」を知ろう!

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↑城ヶ崎海岸から眺めた大室山。円錐型が印象的

伊豆東部火山群に含まれる火山は、60を越え、さらには伊東市の東方沖3kmの海底火山・手石海丘(昭和64年海底噴火)などの海底火山が隠れています。
伊豆高原の瞳ともいわれる一碧湖(いっぺきこ)も実は約10万年前の噴火によってできた火口湖。
小室山も約1万5000年前の噴火で生まれた火山です。

このように、伊豆半島東部のあちこちで約15万年前から噴火が続き、そのなかでも最大規模の噴火と推測される大室山の誕生は4000年ほど前。
伊豆高原の溶岩台地や、城ヶ崎海岸の奇観も実はこの大室山から流出した溶岩流でできています。

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↑城ヶ崎海岸は大室山の爆発で流出した溶岩流でできています

プリン型の大室山にはリフトで登山

大室山は、地質学的には「スコリア丘」と呼ばれる火山。
マグマによる噴火活動で、地表面にスコリア(マグマが吹き上げられて飛散冷却してできる岩塊)が放出され円錐型の美しい火山が形成されたもの。
伊豆東部火山群の中で最大のスコリア丘です。

大室山に「登山道」はありません。
山全体が国の天然記念物の指定を受けているため、登山することは禁じられています。
大室山の山頂に登る唯一の方法が、大室山リフトの利用です。
体高45cm、体重15kgまでのワンちゃんなら同伴で無料でリフトに乗車が可能。
愛犬家にはうれしいリフトになっています。

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↑大室山登下山の唯一の手段である大室山リフト

大室山でわかる 伊豆の大地のひみつ

リフトを使って山頂に立てば、大室山の内側は巨大なすり鉢状になっていることがわかります。
これが4000年前に大噴火を起こした火口です。
火口を取り巻くお鉢を回ると、伊豆高原の成り立ちがよくわかります。
ジオサイトのテーマも「大室山でわかる 伊豆の大地のひみつ」(History of Omuroyama volcano and Izu peninsula)。

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↑大室山山頂(三等三角点)から北側を眺望

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↑南側の眺め

いったん噴火すると、再び同じ場所から噴火をしないという変わった性質を持つ火山を「単成火山」と呼びます。
富士山など、通常の火山は何度も噴火活動を行なうので、あてはまりません。
活火山としての単成火山群は、ここ東伊豆以外には阿武火山群(笠山ほか/山口県萩市)と福江火山群(鬼岳ほか/長崎県五島市)の2ヶ所だけ。
火山列島の日本でも3ヶ所しかない珍しい存在なのです。

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