【見学ガイド】初島灯台

初島灯台

静岡県熱海市、熱海沖の相模湾に浮かぶのが、初島(はつしま)。意外に知られていませんが、この初島にある初島灯台は、灯火部分まで上ることのできる参観灯台です。昭和34年3月25日に初点灯という比較的に新しい灯台ですが、灯火部分からは伊豆大島、富士山、三浦半島などを眺望できます。

灯火部分に上れば、富士山、伊豆大島などを一望に

初島灯台

初島は、初島港にずらりと並ぶ食堂が、通称「漁師食堂街」といわれるように、観光と漁業で成り立つ島。
漁協の直売所でサザエ、イセエビなども販売されますが、島外に出ることなく島のなかで消費されています。

そんな漁業の島ということもあり、また熱海港に入港する船も多いことから、地元の要望を受けて建設されたのが初島灯台です。

塔高16m、灯火部分も地上14mとさほど高い灯台ではありませんが、灯台の建つのが島の高台のため、平均水面上から灯火までは63mもあり、展望台としての役割も十分に果たしています。
光達距離は16.5海里(31km)で、毎20秒に赤1せん光・緑1せん光という少し変わったパターンです。
周辺の灯台と見間違わないようにという配慮からですが、熱海の夜景に負けないようなものにしたという都市伝説も生まれています。

熱海〜初島、伊東〜初島はともに10kmほどなので、十分に届く距離で、温泉ホテルの窓から初島灯台の光を視認することができます。

建設当初は、自家発電に頼っていましたが、東京電力が初島へ海底電線の敷設を行なったため、昭和42年12月11日から東京電力の電気で灯るようになっています。

初島灯台が参観灯台となったのは、平成19年3月28日。
「初島灯台資料展示館」も併設され(全国初のログハウスの灯台資料館)、灯台の仕組み、航路標識の歴史などを紹介しています。
高い山のない初島は、展望台的な場所がないので、初島灯台は貴重な展望施設。
初島港・漁師食堂街から徒歩15分と、散策にも手頃な場所です。

ちなみに静岡県内にある参観灯台は、初島灯台のほかは、御前埼灯台だけとなっています。

【見学ガイド】初島灯台
名称 初島灯台/はつしまとうだい
所在地 静岡県熱海市初島
関連HP 燈光会公式ホームページ
電車・バスで JR熱海駅から伊豆東海バスで7分、マリンスパあたみ下車、徒歩2分で熱海港、熱海港から定期船で30分の初島港から徒歩15分
ドライブで 西湘バイパス石橋ICから約20km、東名高速道路沼津ICから約32kmで熱海港
駐車場 臨港駐車場(54台/有料)、和田浜駐車場(105台/有料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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初島灯台

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