大井川鐵道にもある!「キングオブ秘境駅」尾盛駅

キングオブ秘境駅」尾盛駅

秘境駅のなかの秘境駅というと、北海道や、本州では飯田線などのJRを思い浮かべますが、鉄道ファンの多くが、「キングオブ秘境駅」のひとつに数えるのが、大井川鐵道井川線の尾盛駅(静岡県榛原郡川根本町)。日本で唯一のアプト式区間があることでも知られる井川線、接阻峡(せっそきょう)沿いににある駅です。

駅周辺には道もない隔絶された空間です

キングオブ秘境駅」尾盛駅

大井川鐵道の井川線は、もともと大井川の電源開発を進める大井川電力(現・中部電力)の専用鉄道として敷設されたもの(昭和10年3月20日開業)。
井川ダムなどの建設資材を運搬、施設の維持管理に使われていましたが、昭和34年8月1日、大井川鐵道が継承、駅を増やして旅客営業を開始したものです。

尾盛駅は、もともと大井川電力時代に、井川ダム建設の物資運搬などの拠点となった駅。
大井川の流れが接阻峡という急流部分のため、舟運も使うことができず、峡谷に索道(ロープウェイ)を敷設して物資を運んだのです。

電源開発が進行した時代には数多くの飯場が設けられ、労働者とその家族が暮らしたことから小学校の分校も誕生し、小さな町ができていました。
昭和32年、井川ダムが完成、中部電力初の大プロジェクトが終了すると、飯場などもなくなり、駅周辺はいきなり無人化しますが、ダム完成による木材の川流しができなくなったことの補填として、駅を残し、搬出の拠点とする約定が交わされたのです。

木材の運搬はトラック輸送になっているため、現在では川流しは行なわれておらず、駅の存在する理由はありませんが、約定は活きているため今も駅は存続しています。

井川線(南アルプスアプトライン)は、大井川鐵道の方針により、令和8年7月1日から観光列車に変身、通常の乗車券で利用できる列車は1日1往復となったため、この尾盛駅に停車する列車も上り・下り各1本のみとなり、秘境駅のレベルがさらにアップ、「キングオブ秘境駅」の名に恥じないようになったのです。

1日平均乗降人員は1人に満たない状況で、鉄道ファンが大部分ですが、稀に地元の人の利用(林業関係者)もあるとのこと。

ちなみに、尾盛駅〜閑蔵駅の間には、川底からの高さは70.8m、日本一高い鉄道橋として知られる関の沢橋梁があります。

大井川鐵道にもある!「キングオブ秘境駅」尾盛駅
名称 尾盛駅/おもりえき
所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間33-2
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関の沢橋梁

関の沢橋梁

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キングオブ秘境駅」尾盛駅




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