静岡県には全国唯一という超狭軌の鉄道(軌間381mm)、アプト式鉄道を筆頭に、日本一短いロープウェイ(アタミロープウェイ)、斜行エレベーターのスロープカー、湖で運航する公営渡船、そして温泉地の人力車とユニークな乗り物が揃っています。乗車を目的に旅する価値も充分。
超狭軌の鉄道(軌間381mm)

JR在来線の線路の幅は、狭軌(1067mm)と呼ばれるもの。
それよりも狭いのが軽便鉄道などで使われる特殊狭軌で軌間はなんと762mm。
それよりも狭い鉄道に、15インチ軌間(軌間381mm)があり、明治7年、イギリスのダフフィールド溪谷鉄道(Duffield Bank Railway)で採用された世界的にも最小軌間となっています。
日本では唯一、「虹の郷ロムニー鉄道」(静岡県伊豆市)で採用され、この軌間の機関車は国内製造できないため、イギリス製の蒸気機関車3両、ディーゼル機関車2両を輸入しています。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 1 | 虹の郷 ロムニー鉄道 | 静岡県伊豆市 修善寺4279-3 ■修善寺虹の郷 | イギリス村のロムニー駅〜 カナダ村のネルソン駅 往路1.4km、復路0.9km |
アプト式鉄道

アプト式とは機関車側の歯車(ピニオン)と歯状のレール(ラックレール)を噛み合わせて走る方式です。
かつて信越本線の碓氷峠越え(横川駅〜軽井沢駅)の高度差、急勾配を克服するために敷設されたアプト式鉄道。
信越本線のアプト式はすでに廃止されていますが、平成2年に新たに採用されしたのが南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)。
南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)は、もともと大井川上流部の電源開発のため敷設された工事用の鉄道が前身(現在も鉄道資産は中部電力が保有)。
その後、長島ダムの建設に伴う線路の付替時に、急勾配区間が生まれたため、アプト式を採用しています。
目下、アプトいちしろ駅~長島ダム駅間が日本唯一のアプト式鉄道ということに。
アプトいちしろ駅を出発すると、いきなり最初のカーブから90‰という日本一の急坂登坂が始まります。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 2 | 南アルプスあぷとライン (大井川鐵道井川線) | 静岡県榛原郡 川根本町 | アプトいちしろ駅(標高396m)~ 長島ダム駅(標高485m) 区間距離は1.5km 標高差89m 最大勾配90‰(日本一の急勾配) |
スロープカー
福岡県飯塚市の嘉穂製作所の製造する斜⾯⾛⾏モノレールがスロープカー(登録商標)。
一見するとケーブルカーですが、ケーブルカーは鋼索鉄道で、敷設には国土交通省の認可が必要となり、ハードルが高くなります。
対するスロープカーは、斜行エレベーターで、なんとエレベーターの仲間。
バリアフリー化で悩む寺社のや公園などの階段、段差克服の手段として注目されているのです。
静岡県内でスロープカーを体験できるのはユニバーサルデザインを採用した富士山こどもの国。
2022年4月に最新型にリニューアルされています。
静岡県熱海市の十国峠でもケーブルカーを廃止し、2027年夏頃にスロープカーが登場する見込みです。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 3 | 富士山こどもの国 スロープカー | 静岡県富士市 桑崎1015 | こどものくにゲート(街の入口)〜 こどもセンター 4人乗り×1両 レール長33.6m 平均斜度16度 |
日本一短いロープウェイ

日本一距離の短いロープウェイが静岡県にあります。
それが熱海市のアタミロープウェイ。
昭和33年5月16日、開業という歴史あるロープウェイで、山頂駅には「あいじょう岬そらうみテラス」が併設され、熱海随一の絶景を標榜しています。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 4 | アタミロープウェイ | 静岡県熱海市 和田浜南町8-15 | 山麓駅(後楽園駅)〜 山頂駅(八幡山駅) 全長273m 高低差96m 所要時間3分30秒 |
公営渡船

今や全国的にも珍しい存在になったのが公営渡船。
静岡県で健在なのは、ダム湖の井川湖にある井川湖渡船。
ダム湖の誕生で分断された交通を維持するために運航される渡船で、井川ダムと井川本村間を運航する定期便のほか、遊覧船(予約運航)、井川本村〜宮向の宮向航路(申し出により運航)があります。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 5 | 井川湖渡船 | 静岡県静岡市 葵区井川 | 井川本村〜井川ダム (定期便) 「赤石丸」「令和聖」 ともに20名乗り 乗船時には救命胴衣を着用 |
人力車
静岡県で人力車の乗車できるのが、伊豆・修善寺温泉。
伊豆松崎組人力車の島川誠さんが観光ガイドをしながら修善寺の竹林などに誘ってくれます。
修善寺なのになぜ伊豆松崎組かといえば、もともと島川さんはIターンで松崎町へ移住、そこではじめたのが人力車でのなまこ壁の町並みめぐりだったから。
2018年12月に本格的に観光人力車としての仕事をスタート、松崎町だけでは生活を維持できなかったので、今ではメインが修善寺温泉になったというわけです。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 6 | 伊豆松崎組人力車 | 静岡県伊豆市 修善寺 (虎渓橋起点) | 基本コースは所要20分 人気のコースは「竹林の小径 堪能コース」 所要30分 事前予約でコースの変更、宿への送迎も |
| 【静岡県】 不思議な乗り物 6選 | |
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