豊積神社『由比のお太鼓祭』｜静岡市

毎年1月1日〜1月3日、静岡市清水区由比町の豊積神社で『由比のお太鼓祭』が行なわれます。元旦から3日未明にかけて行なわれ、元旦の昼頃、豊積神社の拝殿に集合し、村内巡行へと出発する「渡り初め」で幕を開けます。威勢よく太鼓をたたき地域を練り歩く漁師町ならではの荒々しい祭りです。静岡県の無形文化財に指定。

1日は昼過ぎから始まり、3日は未明にクライマックスが！

延暦16年（797年）、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征の途中、豊積神社に戦勝祈願し、奥州平定の戦勝報告に立ち寄り、その日が正月1日だったため祝いに村人は神楽をたて、神霊をなぐさめるため、大太鼓を出し、節おもしろく3日2晩歌い続けたことが起源という歴史ある行事です。静岡県の無形民俗文化財に指定。

豊積神社の創建は諸説ありますが、社伝では白鳳年間（650年〜654年）に豊受姫を祀って創建という古社。
延暦10年（791年）、神主の夢想神託で富士山信仰の木花開耶姫（このはなさくやひめ）を祭神としています。

主なスケジュール

1日12:30～＝『渡り初め・入れ太鼓』（入れ太鼓＝かつての別当寺の地持院、新築や結婚、出産など祝い事のあった家に太鼓を入れて祝福）
2日16:30～＝『お太鼓』（小学生達によるお太鼓の町内巡行）
3日0:00～＝『送り太鼓』（褌一枚になった若者たちが太鼓を担ぎ、清めの水を浴びながら、激しく打ち鳴らすもの、祭りのハイライトです）