遠州灘に沿って走る国道150号の別名は、1(いち)5(ご)の語呂合わせもあって「いちごライン」。この国道150号から久能山中腹まで、石垣いちごの温室がびっしりと建っています。石垣いちごとは、その名の通り、石垣の間にはい上ったいちごが、太陽で温められた石の熱を吸収して熟すのが早まることにヒントを得たもの。
石垣いちごが食べ放題!
現在では多くの農家は石垣ではなく、コンクリート板を使っており、約500万株が斜面いっぱいに40段、50mの高さに積み上げられています。
いちごの旬の1月〜5月上旬には『いちご狩り』でにぎわいをみせます。
石垣いちごは、明治29年、川島常吉(かわしまつねきち)が東照宮の宮司・松平健雄からエキセルシャ種という外来種のいちごの苗をもらい受けたのが始まり。
ロープウェイが開通するまで、久能山東照宮の参道は、久能山したから山上まで1159段の石段を上るしかありませんでした。
川島家は明治維新後に宿屋福島屋を廃業。
それで東照宮に奉仕していた際に、エキセルシャ種の苗を貰い受けたのです。
この苗を増やし、様々な場所に植え付けたのですが、桃畑の土留めの石垣の間に植えられた苗は、冬にもか かわらず石の輻射熱で発育が良いことを発見します。
それで、ついに石垣いちごという独自の栽培方法を確立。
元祖の常吉いちご園として今も営業を続け、伝統ある玉石による栽培方法を伝承しています(いちご狩りの品種は「とちおとめ」と「あきひめ」を掛け合わせた「かなみひめ」=常吉いちご園のいちご狩りは電話での予約が必要です。購入のみは予約不要/TEL054-237-2309)。
いちごライン(石垣いちご狩り) | |
名称 | いちごライン(石垣いちご狩り)/いちごらいん(いしがきいちごがり) |
所在地 | 静岡県静岡市駿河区根古屋 |
電車・バスで | JR清水駅から静鉄バス久能山下行きで29分、終点下車、すぐ |
ドライブで | 東名高速道路静岡ICから約8km |
駐車場 | 各店の駐車場を利用 |
問い合わせ | ホームページ参照 |
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