富士宮市にある富士山本宮浅間大社境内にある湧玉池(わくたまいけ)は、富士山の湧水が底から湧き出す湧泉で、国の特別天然記念物。1日20t湧き出す泉は、富士宮市街を流れる神田川の水源ともなっていて、金田川とともに環境省の平成の名水百選にも選定。
国の特別天然記念物に指定される富士登山の禊ぎの池
富士講全盛の時代には、行者たちはここで身を清めて富士の頂を目ざした、禊(みぞぎ)の池にもなっていました。
古代には山宮の地(現在の山宮浅間神社)に浅間大神(あさまのおおかみ)を祀っていたものが大宮の地(富士山本宮浅間大社)に移されたのは、この湧玉池の存在があったためといわれています。
「つかうべきかずにをとらん浅間なる御手洗川のそこにわく玉」は、平安時代の三十六歌仙の一人で天元2年(977年)に駿河守となった平兼盛(たいらのかねもり)の詠んだ歌。
池の横には水汲み所も用意され、ペットボトルも置かれています。
富士山本宮浅間神社は世界遺産「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産になっています。
湧玉池 | |
名称 | 湧玉池/わくたまいけ |
所在地 | 静岡県富士宮市宮町1-1 |
関連HP | 富士山本宮浅間大社公式ホームページ |
電車・バスで | JR富士宮駅から徒歩15分 |
ドライブで | 新東名高速道路新富士ICから約8km |
駐車場 | 150台/30分まで無料、以降有料 |
問い合わせ | 富士山本宮浅間大社 TEL:0544-27-2002/FAX:0544-26-3762 |
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取材協力/富士宮市観光協会、富士山本宮浅間大社