静岡県富士宮市猪之頭(いのかしら)、富士山の豊富な湧水を利用してマスを養殖する朝霧高原にある県営の施設が、静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場。公開され、有料ですが観覧も可能。ニジマス養殖を産業化するために、昭和8年に誕生した施設で、1日平均5万t、平均水温10℃という清冽な湧水(芝川の水源)を養殖に利用しています。
夏も涼しいクールゾーンで、漁協直営の釣り堀も併設

国内では3番目の県営養鱒場として昭和8年に開場した歴史ある施設。
豊富な富士山の湧水を利用していますが、標高713m、湧水がもたらす環境もあって、真夏でも暑さ知らずのクールゾーンとなっています。
静岡県のニジマスの生産量は1000tを超えで全国1位。
富士養鱒場では、ニジマス(日本へは明治10年に卵で輸入)を中心とした種苗の生産と供給、さらにマス類の増養殖の研究が行なわれています。
正門脇にあるのが水源地なのでお見逃しなく。
この水を試験池など数ある養殖池に導水しています。
本館(管理棟)1階の展示室には静岡県の淡水魚とニジマス養殖技術に関する紹介パネル、川の生き物を紹介するビデオ、円形水槽などがあり、見学が可能。
円形水槽にはニジマスやアマゴ、ブラウントラウトなどのサケ・マスの仲間が飼育されています。
飼育池は深く、水は冷たいため危険が大。
とくに小さな子連れはドボンとならないよう注意が必要です。
ペット同伴の入場も可能。
富士養鱒場内には富士養鱒漁業協同組合が運営する釣り堀(マス釣り場)もあり、竿や餌も用意されているので、手ぶらで釣りが体験できます(日曜は、スタッフが内臓を除去し串に刺してくれるので、釣りたてを焼いて味わうことが可能)。
マス釣りが目的でも富士養鱒場観覧料金は必要です。

静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場 | |
名称 | 静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場/しずおかけんすいさん・かいようぎじゅつけんきゅうじょふじようそんじょう |
所在地 | 静岡県富士宮市猪之頭579-2 |
関連HP | 静岡県公式ホームページ |
電車・バスで | JR富士宮駅から富士急静岡バス猪之頭方面行きで55分、猪之頭下車、徒歩2分 |
ドライブで | 新東名高速道路新富士ICから約25㎞ |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 静岡県水産・海洋技術研究所富士養鱒場 TEL:0544-66-3131/FAX:0544-52-0312 |
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