天使の散歩道「エンジェルロード」として有名なのが小豆島(香川県小豆郡土庄町)。干潮時に島に渡る浜が出現するものですが、首都圏からなら西伊豆・堂ヶ島温泉の三四郎島が、まさに伊豆版のエンジェルロード。すぐ近くには「洞くつめぐり遊覧船」で探勝できる天窓洞もあり、ダブルで楽しむことができます。
地元・西伊豆町では「堂ヶ島のトンボロ」としてPR中
干潮時に浜が生まれて沖合の島に渡ることができる自然現象は、陸繋砂州(イタリア語でTombolo・トンボロ)の形成原理であることからトンボロ現象と呼ばれています。
函館山(北海道函館市)など日本各地にある陸繋島は、もともとこうしたトンボロ現象から徐々に、堆積が進んで陸つながりになったもの。
そうしたプロセスを観察できるのがトンボロ現象ということに。
静岡県賀茂郡西伊豆町は風光明媚な堂ヶ島温泉、そして2穴洞窟の天窓洞(てんそうどう)を見学する遊覧船で有名ですが、その天窓洞のすぐ西にあるのが三四郎島。
陸側(瀬浜海岸)から象島(伝兵衛島)、中ノ島、高島の3島があり、その総称が三四郎島。
干潮時に象島(伝兵衛島)が陸続きとなって(距離200m、最大幅20mの浜が出現)、島に歩いて渡ることができるのです。
しかもこのトンボロ現象の両脇の海は、ところてんの原料となる天草(でんぐさ)、サザエなどの好漁場なので、海女さんの姿を見ることもあります。
潮位30cm以下だとトンボロ現象の確立が大で、さらに干潮時間の前後1時間がトンボロの目安とのこと。
西伊豆町ではHPに「干潮時刻・潮高」を用意しています。
残念ながら、西風が吹いて波が荒いこともあり、10月~2月の日中は、ほとんどトンボロを見ることができません。
自家源泉かけ流しの「堂ヶ島温泉ホテル」に宿泊すれば、眼前に「堂ヶ島のトンボロ」を眺めることができます。
西伊豆・堂ヶ島温泉にも「エンジェルロード」が! | |
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