天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線は、昭和15年全通の国鉄二俣線が前身。天竜二俣駅(静岡県浜松市)は二俣線全通時の昭和15年開業の駅です。その天竜二俣駅には、可動する転車台、扇形車庫が現存!全国的に見ても貴重な鉄道遺産になっています。そしてその文化財レベルの施設を案内嬢のガイドで巡るのが『転車台・鉄道歴史館見学ツアー』です。
現役で活躍の転車台・扇形車庫を見学
あまり知られていませんが、この『転車台・鉄道歴史館見学ツアー』は、毎日開催。
天竜浜名湖線天竜二俣駅改札口前に集合すれば(時間などの詳細は下記の「転車台・鉄道歴史館見学ツアーDATA」を参照)、誰でも参加できます。
鉄道敷地内を見学するので、見学ツアー以外での入場はできません。
駅の改札前で簡単な説明を受けると、改札口からホーム横を抜け駅の裏側へ。
線路沿いに歩いて高架貯水槽を見学します。
この貯水槽、SL時代に蒸気機関車に水を供給した施設です。
さらに洗濯場・浴場、運転区休憩所、運転区事務室などの旧機関区(現在は運転区)施設の間を通って、転車台に出ます。
転車台はディーゼルカーを使っての実演も!
ここで、驚くのが、扇形車庫と転車台が現役で使われていること。
さらに、扇形車庫に収められているディーゼルカーを実際に動かし、転車台の上でターンさせて、もう一度扇形車庫に戻すという作業を実演してくれるのです。
「鉄道マニアでなくとも皆さん、感動していただけます」と案内の高木さんは語るが、誇張ではありません。
参加者だけが見学できる特別なセレモニーといった感じ。
「実際に目で見て頂くと、転車台の必要性と機能がおわかりいただけるかと・・・」と高木さん。
余った時間で扇形車庫横の「鉄道歴史館」もガイド付きで見学ができるので、至れり尽くせりのツアーとなっています。
「鉄道歴史館」には、実際に二俣線で使われた資材・機材なども展示されており、熟年世代からは「懐かしい!」という声が上がる場所になっています。
見事な鉄道遺産群に驚くこと必至!
実は、機関車転車台、機関車扇型車庫、運転区揚水機室、運転区事務室、運転区休憩所、運転区浴場、運転区高架貯水槽、さらに集合場所になっている天竜二俣駅本屋、脇を歩く天竜二俣駅上り上屋・プラットホーム、天竜二俣駅下り上屋・プラットホームは、すべて国の登録有形文化財に指定されています。
鉄道遺産群の見学ツアーといっても過言ではありません。
カメラなどは絶対にお忘れなく!
(天竜浜名湖鉄道では、平成28年4月1日現在、橋梁や駅舎など36の施設が国の登録有形文化財になっています)
天竜二俣駅『転車台・鉄道歴史館見学ツアー』|浜松市 | |
開催地住所 | 静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2 |
開催場所 | 天竜二俣駅 |
関連HP | 天浜線公式ホームページ |
電車・バスで | 天竜浜名湖鉄道天浜線天竜二俣駅下車 |
駐車場 | 70台/無料 |
問い合わせ | 天竜浜名湖鉄道株式会社営業課 TEL:053-925-2276 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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