静岡県磐田市にある前方後円墳が銚子塚古墳(ちょうしづかこふん)。銚子塚古墳群のひとつで、国の史跡。墳丘長108mで、静岡県内では第3位の大きさを誇る巨大な古墳で、4世紀後半(古墳時代前期)の築造。天竜川東岸、磐田原台地の西縁に築造された古墳は、当地を治めた首長の墓。
明治13年の盗掘の際、三角縁神獣鏡が出土
明治13年に盗掘され、三角縁神獣鏡(さんかくえんしんじゅうきょう)、巴形銅器、銅鏃が出土したと伝えています。
三角縁神獣鏡は、「日」、「月」の銘が鋳出される銅鏡で、大丸山古墳(山梨県)出土鏡などと同一の鋳型または原型を使用して鋳造した同笵鏡(どうはんきょう)。
磐田市は、静岡県内でも古墳が集中している地域で、900基以上確認され、銚子塚古墳(墳丘長108m/静岡県第2位)、松林山古墳(墳丘長107m/静岡県第3位)と、2位〜3位を独占。
1位は駿河国の谷津山古墳(墳丘長110m)ですが、磐田市の堂山古墳群の1号墳も墳丘長110mを誇りましたが、土の採取などにより、形状を失っています。
律令制が始まった奈良時代、大之浦に臨む台地上に、遠江国府や遠江国分寺、遠江国分尼寺が築かれているので、古墳時代にヤマト王権と結びついた有力な首長が前方後円墳を築いた磐田市は、それに続く律令時代にも、遠州国の中心として栄えたのです。
銚子塚古墳 | |
名称 | 銚子塚古墳/ちょうしづかこふん |
所在地 | 静岡県磐田市寺谷 |
関連HP | 磐田市公式ホームページ |
ドライブで | 東名高速道路遠州豊田スマートICから約4km |
問い合わせ | 磐田市文化財課 TEL:0538-32-9699 |
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