平安時代(927年)編纂の『延喜式神名帳』に「遠江国六十二座、敷智郡六座の一座」との記載がある浜名湖屈指の古社。祭神は蚶貝比賣命(きさがいひめのみこと)、蛤貝比賣命(うむぎひめのみこと)と全国的にも珍しい浜名湖らしい貝の女神が祭神。昔、鎮座地をキサガイが多く採れたことから象島(きさしま)といいました。
貝を神格化した女神が祭神
実は蚶貝比賣命は、キサガイを神格化した女神、そして蛤貝比賣命は、浜名湖の特産であるハマグリを神格化した女神です。
ハマグリは江戸時代、舞坂宿の名物だったのです。
岐佐神社は、1498(明応7)年に起こった「明応東海地震」で浜名湖の湖口が切れて舞澤の郷は水没。
そこにあった神社も水没しましたが、堆砂の丘の上の柳の古木の根元に『岐佐大明神』の小神祠を発見。社殿を再建したと伝えられています。「明応東海地震」では駿河・遠州だけで2万6000人以上が津波などの被害にあったと推測されています。
有名な『舞阪太鼓まつり』の起源は定かでありません。神社の記録によると慶安元年(1648)に「毎年9月15日に踊りを奉納」とあり、江戸時代には踊りが主体だったと推測できます。太鼓が登場するようになったのは江戸時代末期のこと。
明治以降に氏子町の西町、砂町(すなまち)、新町(しんまち)、仲町(なかまち)が競って大きくしていった結果、大型化が進みました。
岐佐神社|浜松市 | |
名称 | 岐佐神社/きさじんじゃ |
所在地 | 静岡県浜松市西区舞阪町舞阪1973 |
営業時間 | 参拝自由 |
関連HP | 岐佐神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR弁天島駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東名高速道路浜松西ICから約14km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 岐佐神社 TEL:053-592-0304/FAX:053-592-8487 |
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