2023年10月6日(金)〜10月8日(日)、藤枝市で『藤枝大祭』を開催。江戸時代、田中城の鬼門を守る青山八幡宮の大祭に、藤枝宿の屋台が神興披露の行列に付き従ったのが始まりという『藤枝大祭』。飽波神社(あくなみじんじゃ)例祭が、3年に一度だけ『藤枝大祭』となります。
3年に1度、2022年の『藤枝大祭』が延期され開催予定
江戸時代、青山八幡宮大祭の最終日に、円形のユニークな城郭の田中城内に屋台が入り、藩主や藩士に披露されていました。
明治4年の廃藩置県で、田中藩が解体。藤枝宿の総社である飽波神社の大祭に屋台の曳き回しが移行されました。
飽波神社の例祭は毎年行なわれますが、大祭となるのは、寅(とら)・巳(み=へび)・申(さる)・亥(い=いのしし)の年のみ。現在ではこの飽波神社大祭を『藤枝大祭』と呼んでいます。
明治時代までは、「三層高欄型山車」と、唐破風屋根に踊り舞台を備える「踊り屋台」とが結合する独自な山車屋台でしたが、それが電線、電話線の邪魔になるということで、踊り屋台(幕引き屋台)のみの形態になっています。
三層高欄型山車の時代には、山車の三層高欄の部分に飾る人形を競いあい、その人形に合わせて手踊りが披露されていました。
現在では長唄による地踊り披露というスタイルに変わっています。長唄・三味線・囃子方というフルメンバーによる演奏で、地踊り(手踊り)を披露しています。
この長唄による手踊りという祭礼形態が継承されているのも、現在では旧東海道沿いの藤枝・島田・掛川のみ。
「1台の屋台で80人以上もの踊り手がいっせいに踊る藤枝大祭りのようなところは、他にありません。まさに日本一の長唄の地踊りです。最終日には、連合会本部前(千歳公園)で各屋台の曳き回しと地踊り披露がありますので、どうぞご覧下さい」(藤枝市商業観光課)とのこと。
『藤枝大祭』には旧藤枝宿の9町と隣接5町の、合わせて14町から屋台が曳き廻されます。
飽波神社(あくなみじんじゃ/静岡県藤枝市藤枝5-15-36)は、社伝によれば仁徳天皇6年(316年)の創祀。藤枝周辺ではもっとも古い創建で、平安時代初期編纂の「延喜式神名帳」にも記載されています。
藤枝大祭|藤枝市|2019 |
開催日 | 2023年10月6日(金)〜10月8日(日)、10月5日(木)は前夜祭 |
所在地 | 静岡県藤枝市藤枝5-15-36 |
場所 | 飽波神社周辺(旧東海道藤枝宿) |
関連HP | 藤枝大祭公式ホームページ |
電車・バスで | JR藤枝駅北口から臨時バス運行 |
ドライブで | 勝草橋~藤岡入口の旧東海道に交通規制されます |
問い合わせ | 藤枝市観光案内所 TEL:054-647-1144 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |