小休本陣常盤家住宅

小休本陣常盤家住宅

静岡県富士市岩淵、富士川の畔、東海道の間の宿として機能した岩淵宿での大名の休憩所となっていたのが小休本陣常盤家住宅(こやすみほんじんときわけじゅうたく)。江戸時代を通し富士川渡船の渡船役を務めた名家で、建物は国の登録有形文化財。土・日曜、祝日に無料で公開されています。

富士川渡河の大名が小休止した本陣

幕末の嘉永7年・安政元年11月4日(1854年12月23日)に起きた安政東海大地震で、住居、土蔵、物置のすべてが倒壊する被害を受け、安政3年(1856年)以降の早い時期に再建されたのが、現存する主屋です。

平成12年〜平成16年に復元整備が行なわれ、内部を公開。

「六間取り型」の名主の屋敷には、格式の高い「薬医門」が備わり、大名などの賓客が座った「上段の間」などが残されています。

文人で狂歌師の大田南畝(おおたなんぽ=太田蜀山人)は、岩淵を訪れた際、「岩淵の庄屋常盤弥兵衛といふ者は、もとよりしれるものなり。庭に多きなる蘇鉄あり。立ち寄りて見給ひてよといふにまかせて立ち寄る。」という紀行文を残しています。
岩淵宿は富士川の渡し、富士川舟運と身延山久遠寺への身延街道の要衝で、蒲原宿と吉原宿の間の宿として賑わったのです。

ちなみに女優・常盤貴子の祖父は、清水銀行頭取(昭和49年8月〜昭和54年4月)の常盤稔で、常盤家の当主。

小休本陣常盤家住宅
名称 小休本陣常盤家住宅/こやすみほんじんときわけじゅうたく
所在地 静岡県富士市岩渕455
関連HP 富士山かぐや姫ミュージアム公式ホームページ
電車・バスで JR富士川駅から徒歩20分
ドライブで 東名高速道路富士川スマートICから約1km
駐車場 なし/道の駅富士川楽座駐車場などを利用
問い合わせ 富士山かぐや姫ミュージアム TEL:0545-21-3380/FAX:0545-21-3398
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
富士川橋(静岡県道396号)

富士川橋(静岡県道396号)

静岡県富士市と静岡市清水区の間を流れる富士川に架る静岡県道396号(富士由比線)の橋が、富士川橋(県道)。東海道本線の富士川橋梁と東名高速道路・富士川橋の間に位置するのが県道の富士川橋で、大正13年に国道1号の橋として完成した歴史ある6連曲

小休本陣常盤家住宅

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