久能山東照宮・国宝社殿(拝殿・石の間・本殿)

久能山東照宮・国宝社殿(拝殿・石の間・本殿)

元和2年12月(1617年1月)、久能山に創建された東照社(久能山東照社)。徳川家康の遺言で、久能山に埋葬され、東照大権現の神号が贈られた家康。久能山東照宮の拝殿・石の間・本殿は、創建時のもので国宝に指定されています。寛永年間(1624年〜1645年)に茅葺きから現在の銅瓦葺きに変わっています。

祈祷を申し込めば拝殿昇殿が可能

久能山東照宮・神廟
久能山東照宮・神廟

建築を担ったのは家康の命で、江戸城、駿府城の天守なども築いた江戸幕府大工棟梁で堂宮大工・中井正清(なかいまさきよ)。
「何事も御普請方之儀、大和次第」というほど家康の信任がありました。
江戸時代を通じて権現造社殿が全国に普及する契機となった最古の東照宮建築ですから(日光東照宮より19年前に建築されています)、中井正清渾身の作品といえるでしょう。
中井正清の普請で現存するものは仁和寺の金堂(国宝/内裏の紫宸殿を移築)など限られています。

本殿と拝殿は、床の低い石の間でつないでいます。
軸部や軒廻りは黒漆塗、縁廻りは赤漆塗という配色。
蟇股内部を花鳥の透彫を配するなど細部まで手の込んだ造りであるのは、2代将軍・徳川秀忠が、父である東照大権現(徳川家康)の威光を世に示すためには、当然のこと。
権現造りという呼び名も、東照大権現として久能山に祀られ、社殿が創建されて生まれた言葉です。

通常は拝殿前からの参拝ですが、祈祷を申し込んだり、神前で結婚式を行なう場合には、国宝の拝殿へ昇殿することができます。


 

久能山東照宮・国宝社殿(拝殿・石の間・本殿)
名称 久能山東照宮・国宝社殿(拝殿・石の間・本殿)/くのうざんとうしょうぐう・こくほうしゃでん(はいでん・いしのま・ほんでん)
所在地 静岡県静岡市駿河区根古屋390
関連HP 久能山東照宮公式ホームページ
電車・バスで JR静岡駅から静鉄バス日本平行きで35分、日本平下車、日本平ロープウェイで5分
ドライブで 東名高速道路清水ICから約12kmで日本平山頂、日本平ロープウェイで5分
駐車場 日本平駐車場(200台/無料)
問い合わせ 久能山東照宮社務所 TEL:054-237-2438/FAX:054-237-9456
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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取材協力/久能山東照宮、静岡県観光協会

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