伊豆の桜といえば河津桜が有名ですが、河津桜よりもひと足早く咲くのが、西伊豆・土肥温泉(静岡県伊豆市)の土肥桜。2025年も1月18日(土)から『土肥桜まつり』が始まっていますが、『本州で最初の桜まつり』なのは当然ですが、実は沖縄県の『もとぶ八重岳桜まつり』と同日スタートで、日本一早い桜まつりになっています。
日本一早い桜の花見は西伊豆・土肥で
沖縄県本部町(もとぶちょう)の八重岳桜の森公園で行なわれる『本部八重岳桜まつり』は、1月中旬の琉球寒緋桜(リュウキュウカンヒザクラ)の開花に合わせて、「ひとあし、お咲きに」がキャッチフレーズの桜まつり。
そこから1370kmも離れた西伊豆・土肥で『土肥桜まつり』が同時に開幕するというのは少し驚きです。
土肥桜は1月上旬頃に開花する早咲きの桜で、河津桜よりも1週間ほど早く咲くのが特徴。
しかも日本でここだけという希少な桜です。
木によって花の色は濃いピンクと薄いピンクの2種類あり、2月の中頃まで見頃が続きます。
昭和33年頃、札幌農学校(現在の北海道大学)卒で、北海道大学の名誉教授だった小川義雄博士(昭和35年没)、土肥・小下田(こしもだ)で佐藤萬夫(さとうかずお)さんが営む佐藤医院を訪れた際に早咲きの桜を見つけ、接ぎ木で増やしたのが始まり。
今では松原公園、土肥金山、恋人岬、港湾道路、丸山スポーツ公園、万福寺、旧土肥南小学校(平成22年廃校)跡地などで花を咲かせています。
種類としては、早咲きのオオシマザクラ(大島桜) とカンヒザクラ(寒緋桜)の交雑種で、土肥町八木沢(当時)の山中に自生していたものを増殖させ、土肥名物にまで成長させたということに。
『日本一早い桜の花見』が西伊豆・土肥で始まった! | |
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