高速道路を走る路線バスが静岡に! それが特急静岡相良線

特急静岡相良線

高速バスを走る路線バスというと、首都圏のバスマニアには首都高速埼玉新都心線を走る東武バスウエスト「新高01」が知られていますが、こちらは厳密には高速ではなく自動車専用道。東名高速道路を走る路線バスというのが、しずてつジャストライン「特急静岡相良線」です。

三菱ふそう・エアロエースを使った豪華な仕様

特急静岡相良線
東名焼津西バス停にも停車

新静岡を出発、静岡駅前に寄り道、静岡IC(インター)入口を静岡市街最後のバス停に、東名高速に入り、途中、東名焼津西、東名大井川に停車、吉田ICで東名高速道路を降り、相良営業所(さがらえいぎょうしょ)を経由し、浜岡営業所が終点となります。
田沼意次の出世城となった相良城・相良藩の城下町、相良にある相良営業所まで、新静岡から1時間16分、終点の浜岡営業所まで乗り通すと1時間34分の長旅となります。

途中高速道路を走る区間は静岡IC〜吉田ICで、20分ほど高速道路を走ることに。
それでも、東名焼津西、東名大井川に停車するのでちょっぴり高速バスの感覚ですが、実際には路線バスの扱いです。

当然、シートベルト着用が義務付けられているので、シートベルト着用を案内するビデオが流れる仕組みです。
東名高速道路経由で座席定員制の富士山静岡空港アクセスバス(富士山静岡空港静岡線/新静岡〜富士山静岡空港)と車両を共有しているので、バスは高速バス並みの車両です(三菱ふそう・エアロエース/ただしトイレ設備はなし)。

シートを薄型かつ軽量にして大型バスの限界を突破し、13列シートで64人〜65人乗りを実現。
「乗り切れない人が出てしまうので、三菱ふそうに相談して共同開発した特殊なバス」というのも、そそられる話です。
しかも、座席のひざ下スペースは269mmから287mmに拡大しているのです。

ちなみに富士山静岡空港静岡線も東名高速道路を走りますが、やはり路線バスの扱い。
ただし、あくまでも空港連絡バスなので、「路線バスが高速道路を走る」という希少性では、特急静岡相良線に軍配が上がります。

かつては御前崎サンホテルを目指す観光路線だった!

特急静岡相良線
新静岡バスターミナル6番乗り場から出発

もともと、昭和49年のGWに、御前崎に静鉄系列のリゾートホテルの「御前崎サンホテル」がオープンしたことに合わせ、観光地・御前崎とを結ぶ特急バス路線を開設したことが始まりです。
開設時には焼津を経由し、御前崎サンホテルに向かう「急行海岸本線」(静岡IC〜焼津ICの区間のみ東名高速道路を利用)もありましたが、昭和53年に国道150号バイパス新日本坂トンネル経由となり、昭和54年に廃止されています。
平成16年に御前崎サンホテルが閉館すると、終点を御前埼灯台に変更して運転を続けましたが、平成19年4月1日に、相良営業所〜御前崎は、自主運行バス「相良御前崎線」に移管され、廃止に(御前崎方面へは相良営業所で乗り換え)。
令和3年1月16日に一部の便が浜岡営業所まで延伸しています(相良営業所〜浜岡営業所はノンストップ)。

つまり、かつて観光路線だった特急バスも、その姿を通勤通学バスなど、地元密着型に姿を変えているのです。

高速道路を走る路線バスが静岡に! それが特急静岡相良線
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