掛川城大手門番所

掛川城の正門にあたる大手門横で、城内に出入りする者を監視する役人の詰め所だったのが大手門番所。現存する番所は、江戸時代末期に建てられたもの。この番所が東海道掛川宿から掛川城に入るルートの最初のチェックポイントとなっていました。掛川城に出入りする者はすべてここで入念に調べらられたのです。

現存する大手門番屋は幕末の再建

現存する建物は、1854(嘉永7・安政元)年の安政の大地震(安政東海地震=掛川城は天守閣が倒壊、掛川宿は出火によりほとんどを焼失)で倒壊後、1859(安政6)年に再建されたもの。

明治維新で掛川藩が廃藩になった際に、元駿河藩士・谷庄右衛門が居宅用として譲り受け、移築したものを、昭和53年に谷家から掛川市に寄贈されたため、大手門の復元に伴って番所を移築しています。
番所が現存するのは、江戸城の番所などごく一部で、全国的にも珍しく、掛川市の文化財に指定されています。

ちなみに大手門番所の北側に鎮座する三光稲荷は、山内一豊が掛川城下の整備に際して、伏見城の普請(建築)に参加したゆかりで、大手郭と大手厩(うまや)の鎮守として伏見稲荷の分霊を勧請して創建したものです。



 

掛川城大手門番所
名称 掛川城大手門番所/かけがわじょうおおてもんばんしょ
所在地 静岡県掛川市城下27
関連HP 掛川市公式ホームページ
電車・バスで JR掛川駅から徒歩10分
ドライブで 東名高速道路掛川ICから約2kmで掛川大手門駐車場
駐車場 掛川大手門駐車場(201台/有料)
問い合わせ 掛川市商業観光課 TEL:0537-21-1149
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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