毎年4月4日に行われる沼津市の大瀬崎に鎮座する大瀬神社(おせじんじゃ)の例大祭『大瀬まつり』(おせまつり)。大漁と航海安全を祈願する漁師の祭で、華やかに装飾された漁船が各地区から大瀬神社に向け出航します。派手な化粧と長襦袢(ながじゅばん)で女装した男達が船上で繰り広げる『勇み踊り』を見るために、取材班は大瀬へと向かいました。
『大瀬まつり』のハイライトは『勇み踊り』
大瀬神社と通称されていますが、正式名は引手力命神社(ひきてちからのみことじんじゃ)。
祭神は引手力命(ひきたぢからのみこと)で海の守護の神です。
今ではダイビングの聖地ともなっている大瀬崎ですが、大瀬神社周辺には赤い布がかかっています。
実はコレ、海上安全を願う人々が奉納した赤い褌(ふんどし)。
今も昔ながらの風習が残り、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に大瀬神社として選定されているのです。
未来に残したい大瀬神社の歴史文化の筆頭が『大瀬まつり』の『勇み踊り』。
大漁旗で飾られた漁船に長襦袢を身に着け女装した男性が多数乗り込み「♪ちゃんちゃらおかし ちゃらおかし あのこのしゃつらなおおかし」のお囃子(はやし)に合わせ、踊りながら大瀬崎の大瀬神社に参拝するもの。
「漁師らの女装は大瀬崎の男の神様を喜ばせるためで、襦袢は妻が夫の安全を祈願して託したのが始まり」(沼津市)とのこと。
当日は沼津港内港と千鳥海館から参拝船も出ますが予約が必要です(朝早いので前泊がおすすめです)。
ツイッターは、取材班の板倉あつし、UKOARA(ゆーこあら)、コヤナギユウの発信したものをまとめています。
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