山宮浅間神社

富士宮市にある古社で、世界遺産富士山(「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」)の構成資産のひとつ。「富士本宮浅間社記」には、浅間大社は山宮の地から遷座したとあり、ここが富士山信仰のルーツと考えられています(浅間大社も含め、全国に1300社ある浅間神社のなかで最も古い社)。

すべての浅間大社の元宮がここ!

鳥居の扁額には「富士山元宮 山宮浅間神社」と記されています。

古い富士山祭祀の形をとどめた富士山を遥拝するための遥拝所があることも、各登山口に鎮座する山麓の他の神社と異なるところ。
富士山を直接遥拝し、祭儀を行うことを目的に築かれた遥拝所は、1100年〜1900年前に流れ出た青沢溶岩流の末端に位置し、周囲の45m四方に溶岩礫を用いた石塁が巡らされています。

富士山を拝む方向に祭壇が位置し、祭壇に向かって左側に祭儀を行う際の大宮司席、公文・案主席、献饌所が、向かって右側に別当・社僧席が設けられています。
遥拝所内部の石列は、主軸が富士山方向に向いていることにも注目を。
富士山信仰の重要な聖域であり、史跡保護の観点から遥拝所の玉垣内への立入は禁止となっています。

神聖な遥拝所

かつては浅間大社と祭神が往復!

かつては、富士山本宮浅間大社の祭神が春と秋に浅間大社と山宮浅間神社を往復する『山宮御神幸』が斎行されていました。
『山宮御神幸』の道筋(御神幸道)50町(約5km)には、1691(元禄4)年に1町毎に標石が置かれましたが、最後に『山宮御神幸』が行なわれたのが明治7年のことで、標石も大半が失われ、正確な道筋はわからなくなってしまいました。

溶岩礫を積み上げて構築された石塁
浅間大社へと向かう『山宮御神幸』の道

 

山宮浅間神社
名称 山宮浅間神社/やまみやせんげんじんじゃ
所在地 静岡県富士宮市山宮740
関連HP 富士宮市公式ホームページ
ドライブで 新東名高速道路新富士ICから約12km
駐車場 第1駐車場(10台/無料)・第2駐車場(5台/無料)
問い合わせ 山宮浅間神社案内所 TEL:0544-58-5190
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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