伊豆と箱根を結ぶ十国峠ドライブウェー(静岡県道20号熱海箱根峠線)の十国登り口駅(箱根十国峠レストハウス)からケーブルカーで十国峠駅(十国峠山頂)へ。
そこからの眺めが十国峠(じっこくとうげ)の名の由来というのですが、実際に10国が眺められるのでしょうか?
まずは、「箱根十国峠ケーブルカー」に乗車しましょう。
まずはケーブルカーで十国峠山頂へ!
伊豆箱根鉄道グループの「箱根十国峠ケーブルカー」(伊豆箱根鉄道十国鋼索線)。
ケーブルカーは箱根十国峠と称してはいますが、実は伊豆と箱根の境界線に位置しています。
全長316m(標高差101m)を3分で登った十国峠は、富士箱根伊豆国立公園屈指の展望地です。
国土地理院の地形図には十国峠(日金山)と記され、ケーブルカー十国峠駅の標高は771mになっています。
ちなみにこのケーブルカー、ペット同伴もOKで、十国峠山頂には日本一絶景といってもいいくらいのドッグランも用意されています。
眺望できる10ヶ国とは!?
さてさて、なぜ、十国かといえば、
「十国五島を見渡すことができるのが十国峠の名の由来です」(箱根十国峠ケーブルカー)とのこと。
十国とは旧国の10ヶ国です。
(1)相模国(さがみのくに=神奈川県西部)
(2)武蔵国(むさしのくに=神奈川県東部と東京都、埼玉県)
(3)安房国(あわのくに=千葉県南部)
(4)上総国(かずさのくに=千葉県北部)
(5)下総国(しもうさのくに=千葉県中部)
(6)遠江国(とおとおみのくに=静岡県西部)
(7)駿河国(するがのくに=静岡県東部)
(8)伊豆国(いずのくに=静岡県伊豆半島)
(9)信濃国(しなののくに=長野県)
(10)甲斐国(かいのくに=山梨県)
五島とは、伊豆七島のうち、
(1)大島
(2)利島
(3)新島
(4)神津島
(5)三宅島
式根島は新島の属島なので数えられていません。実は伊豆市七島の御蔵島も見えますし、熱海沖の初島も眼下にするので、正しくは七島だと思われます。
江戸時代から有名な景勝地だった!
この「十国五島」の眺めは、江戸時代からすでに有名だったようで、その背景には、熱海温泉入湯と、箱根権現〔現・箱根神社〕、伊豆山権現〔現・伊豆山神社〕、三嶋社(現・三嶋大社)の参詣(三所詣で)が人気だったことがあります。
十国峠(日金山)は江戸時代、小田原と三島、韮山を結ぶ街道(根府川通)にあたります。
鎌倉時代に源実朝(みなもとのさねとも=源頼朝の四男)は、鎌倉から二所詣(箱根権現・伊豆山権現参詣)する途中で、十国峠を越え、
「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」
と歌っています。
十国峠山頂の南東にある日金山(ひがねさん)東光寺は、かつての伊豆山権現元宮(日金山本宮)。
『吾妻鏡』によれば、源頼朝は、22歳の建保2年(1214年)には、正月と9月の2回二所詣が行なわれています。
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