2024年12月1日(日)~2024年1月5日(日)、下田市で『白浜・アロエの花まつり』が開催されます。伊豆白浜(下田市)の板戸一色(いたどいちき)地区は、伊豆を代表するアロエ群生地で、開花期になると一面が真っ赤に染まるほど。それで「アロエの里」と呼ばれています。白浜観光協会ではアロエの開花期に合わせて『アロエの花まつり』を開催。
南アフリカ原産のキダチアロエが南伊豆・白浜に群生!
例年、『アロエの花まつり』期間中には、「アロエの里」内の会場に売店を設け、アロエ製品やさんま寿司などの地場産品の販売、アロエ茶の無料サービスなどが行なわれます。また周辺の宿では、アロエ料理(天ぷら、ハンバーグなど)やアロエ風呂が用意されています。
「露地でキダチアロエが育つ環境は全国的にも無雪、無霜の場所に限られ、このように群生出来るところは稀(まれ)」(伊豆白浜観光協会)とのこと。
キダチアロエは、学名がAloe alborescens(アロエ・アルボレッセンス)。アロエの語源は、アラビア語のaloehで「苦い」という意味の言葉です。中国からアロエが伝来したときの名は、「蘆薈」(ろかい)。キダチアロエは木立蘆薈(きだちろかい)と呼ばれていました。
南伊豆に植栽されるキダチアロエは、健胃剤や下剤、切り傷、日焼けなどにも使われてきました。皮をむけば刺し身としても味わうことができます。アロエの入ったゼリーやドリンクは、このキダチアロエが原料です。
南伊豆とアロエの関係は、石廊崎の石室権現の碑文に、奈良時代、飢饉・疫病に苦しむ村人を役小角(えんのおづぬ=役行者)がアロエをもって救ったとあり、これが最古の記録です。
南アフリカ原産のキダチアロエは、シルクロードで中国にもたらされ、鎌倉時代から室町時代ころに日本に入ってきたと推測されています。
ただし、黒潮に乗って漂着した可能性もあるので、南伊豆など温暖な地方では、それ以前から自生していた可能性もあります。
白浜でキダチアロエの栽培が始まったのは明治時代の後半。漁師が南方の島から持ち帰り、それが増えていったと伝わっています。今では板戸一色地区の細い石垣の間の道は、アロエが畑のように植栽されています。
白浜・アロエの花まつり|下田市|2024-2025 | |
開催日 | 2024年12月1日(日)~2024年1月5日(日) |
所在地 | 静岡県下田市白浜板戸一色 |
場所 | アロエの里(板戸一色地区) |
関連HP | 伊豆白浜観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 伊豆急下田駅から板戸一色行きバスで15分、一色口下車、徒歩5分 |
ドライブで | 西湘バイパス石橋ICから約84km |
駐車場 | アロエの里駐車場を利用/アロエまつり期間中は無料 |
問い合わせ | 伊豆白浜観光協会 TEL:0558-22-5240/FAX:0558-22-5280 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |