毎年8月12日〜13日に斎行される焼津神社の大祭は、「東海一の荒祭」として有名。『荒祭』では「神ころがし」と呼ばれる赤ん坊の健康を願う神事、御神楽祭、独特の「アンエットン」の掛け声の神輿渡御(みこしとぎょ)などが執り行なわれます。神輿渡御行列と呼ばれる行列が最大の見所で『荒祭』と呼ばれるゆえん。
8月13日が御幸祭では神輿の渡御が
8月12日が御神楽祭、8月13日が御幸祭で神輿の渡御があります。
荒祭りを象徴する2基の神輿を数百人の白装束の若者が担ぎ、煽ります。
焼津神社を出発した神輿は、南の御旅所、日本武尊(やまとたけるのみこと)が海から上陸した場所と伝えられる北御旅所、漁業関係者からの声で戦後に設置された魚市場御旅所、焼津御旅所に渡御します。
焼津神社を10:00に出発し、焼津市内にある4ヶ所の御旅所に寄り、23:00頃に神社へ戻ります。神輿渡御の総距離は6.5kmにも及びます。
ちなみに、『荒祭』の「荒」は「荒っぽい」「暴れる」というような意味ではなく、「素朴」「純粋」「まっさら」な気持ちで神様に向き合うという意味です。
静岡・浜松・伊豆情報局MEMO/焼津神社の創建と日本武尊伝説
焼津神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征伝説にもかかわる古社。日本武尊は天皇の命で東征の折、駿河で賊の火攻めに遭遇。日本武尊は手にした草薙剣(くさなぎのつるぎ)で草を薙ぎ、向い火をつけて難を逃れました。この伝承の地が草薙、焼津というわけで、焼津神社はその事跡を伝える神社。草薙神社(静岡市清水区草薙)も同様です。延長5年(927年)編纂の『延喜式』神名帳では駿河国益頭郡に「焼津神社」と記載されており、式内社のひとつでもあります。
焼津神社大祭『荒祭』|焼津市 | |
開催日時 | 8月12日7:00〜21:00 8月13日7:30〜23:00 |
所在地 | 静岡県焼津市焼津2-7-2 |
場所 | 焼津神社 |
関連HP | 焼津神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR焼津駅から徒歩13分 |
ドライブで | 東名高速道路焼津ICから約3km |
問い合わせ | 焼津神社 TEL:054-628-2444 |
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