静岡県静岡市葵区井川、奥大井・井川湖の湖畔に、2025年7月12日(土)、「南アルプスユネスコエコパークミュージアム」が開館します。閉校となった静岡市立井川小学校を再生、常設の南アルプスパノラマシアターのほか、レストランなども併設され、新しい観光拠点として期待されています。
静岡県側初となる「南アルプスのビジターセンター」

井川地区を含めた静岡市の山間地域は、奥静岡ということで、「オクシズ」と呼ばれていますが、その拠点施設、ビジターセンターとしての機能を有するのが「南アルプスユネスコエコパークミュージアム」です。
「南アルプスの自然環境保全」、「地域資源の利活用」、「井川地域の活性化」の3つのテーマを軸にしたミュージアムで、「南アルプス」と「井川」の頭文字から、M:I(エムアイ)という愛称が付けられています。
メインは映像で南アルプスの豊かな自然を体感できる「南アルプスパノラマシアター」。
ミュージアム2階には、「赤石岳」にちなんで名付けられた「レストラン赤石」があり、パノラマウインドウから井川湖を眺めながら「ジビエバーガー」など、地元の素材を使った料理を味わうことができます。
南アルプス国立公園のビジターセンター的な施設は、南アルプス長谷ビジターセンター(長野県伊那市長谷)、南アルプス市芦安山岳館(山梨県南アルプス市芦安)があるのみなので、静岡県側としては初となる充実した施設ということに。


ユネスコエコパークとは!?
ユネスコエコパーク(UNESCO Biosphere Reserve)は、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的として、ユネスコが定めるもので、エコパークは日本国内向けのネーミング。
国際的には、「BR:Biosphere Reserves」(生物圏保存地域)です。
地域の豊かな生態系や生物多様性を保全し、自然に学ぶとともに、文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指す取り組みで、国内の「BR:Biosphere Reserves」(生物圏保存地域)は、南アルプス国立公園のほか、只見地域(福島県)、みなかみ地域(群馬県、新潟県)、甲武信地域、志賀高原、白山、大台ヶ原・大峯山・大杉谷、綾(宮崎県)、祖母・傾・大崩地域、屋久島・口永良部島の10ヶ所です。
「南アルプスユネスコエコパークミュージアム」誕生! | |
名称 | 南アルプスユネスコエコパークミュージアム/みなみあるぷすゆねすこえこぱーくみゅーじあむ |
所在地 | 静岡県静岡市葵区井川708-1 |
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