2022年8月6日(土)、函南町で『第33回かんなみ猫おどり』を開催。函南中学校グラウンドを会場に、「みんなで猫おどり」、「猫じゃ2コンテスト」、「なりきり!コスプレコンテスト」などで盛り上がる函南ならではのイベント。老若男女が猫に扮して創作ダンスを繰り広げます。フィナーレは打ち上げ花火。
民間伝承「猫の踊り」がルーツ
「かんなみ猫おどり」は、函南町の丹那盆地周辺に伝わる民間伝承「猫の踊り」がルーツで、函南町商工会青年部が町おこしの一環として企画した夏祭り。
天保年間、函南の山沿いにある軽井沢(かるいさわ)集落に住む藤蔵さんが飼っていた猫が、実は人語を解し笛を吹き、踊りを踊る猫であることが判明・・・。あまりに気味悪いので、猫に踊りを踊るなら出てって欲しいと頼んだら、すぐに姿が消えたという話。
日本全国に猫の踊りという民話は残され、昭和62年05月23日に『まんが日本昔ばなし』で放送されたストーリー「ねこおどり」は秋田県の鹿渡(かど/現・琴丘町)の民話。この「ねこおどり」の放送をきっかけに、わが町にもあると函南町商工会青年部が考案したのがこのイベントです。
函南町はもちろん、沼津市や三島市も含め地域の老若男女が猫に扮して創作ダンスを繰り広げます。
「なりきり!コスプレコンテスト」は、猫にちなんだ格好ならOK!
横浜市交通局(横浜市営地下鉄)ブルーラインの踊場駅(横浜市泉区)も、実は「またたびを食べた3匹の猫が踊っていた場所」で、「猫の踊り場伝説」が残されています。
歌舞伎の世界でも、『獨道中五十三驛』(ひとりたびごじゅうさんつぎ)の「岡崎の猫」は、日本三大猫騒動(鍋島騒動、有馬騒動、岡崎の猫騒動)のひとつ。『獨道中五十三驛』は、文政10年(1827年)初演。四世鶴屋南北作。化け猫が登場するのは東海道鞠子宿となっており、鞠子と岡部の宿の間にある宇津ノ谷峠に「猫石」も存在しています。

第33回かんなみ猫おどり|函南町|2022 | |
開催日 | 2022年8月6日(土)15:00~20:00、小雨決行、予備日なし |
所在地 | 静岡県田方郡函南町塚本887-1 |
場所 | 道の駅伊豆ゲートウェイ函南 コミュニティ広場 |
関連HP | 函南町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 伊豆箱根鉄道大場駅から徒歩8分 |
問い合わせ | 函南町観光協会 TEL:055-978-9191 |
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