遠州新居手筒花火大会(諏訪神社奉納煙火)|2023

2023年7月29日(土)、『遠州新居手筒花火大会(諏訪神社奉納煙火)』が開催されます。東三河(愛知県東部)、浜名湖周辺ではポピュラーな手筒花火。縄を巻いた竹筒に火薬を詰め、人が手に持って火花を発射する手作りの噴出花火で、1晩で1000本の花火が披露されます。江戸時代から400年以上続く、伝統の技をとくとご覧あれ!

江戸の昔から400年を超える伝統の手筒花火

「そら出せ出せよ!そら出せ出せよ!」
威勢のいい掛け声が夏の夜空に響き渡り、手にする竹の大筒から火花を大放出。

手筒花火のほか、初日は細工花火と三双筒、2日目は大筒や猿田彦煙火などが奉納されます。
会場は初日が新居小学校グラウンド、2日目の本番が新居中学校グラウンド。
2日目の猿田彦煙火は必見です。

徳川家康の砲術隊が、三河岡崎に花火の技術を持ち帰り、三河・遠州で、手筒花火が盛んになったといわれています。
吉田(現在の愛知県豊橋市)の吉田神社に残る記録『三河国古老伝』に、「永禄元年(1588年)天王祭礼祀ノ花火ト云フ事始メル」とあり、これが手筒花火の創始(日本における花火の始まり)。

吉田宿から東海道を江戸に向かって下れば、浜名湖手前に新居宿。
当然、新居宿の総鎮守社でもある諏訪神社の祭礼には昔から煙火(花火)が奉納されていました。
少なくとも貞享年間(1684年~1688年)には始まっていたと推測されています。

手筒花火には、暗闇に棲む悪霊(疫病、災害)に炎の光を照らし追い払う「魔除け」、そして災厄が家屋へ侵入するのを防ぐ「厄除け」という目的があり、打ち上げた後の竹筒を魔除けに持ち帰るという風習も東三河などではあったとのこと。

さらに、
「三河地方の手筒花火にはハネ粉を入れ、最後に底が抜けるため立ったまま移動できないんですが、ここ新居の奉納花火には江戸時代のスタイル同様にハネ粉を入れないので自由に練り歩き、次から次へと点火できるんです」
とのこと。

遠州新居手筒花火大会(諏訪神社奉納煙火)

 

遠州新居手筒花火大会(諏訪神社奉納煙火)|2023
開催日 2023年7月29日(土)、雨天決行(荒天時は中止)
所在地  静岡県湖西市新居町中之郷1181
開催場所 新居中学校校庭
関連HP 湖西市公式ホームページ
電車・バスで JR新居町駅南口から徒歩10分〜15分
ドライブで 東名高速道路浜松西ICから約16km
駐車場 新居体育館周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 遠州新居手筒花火保存会事務局(湖西市新居支所内) TEL:053-594-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
 

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