島田宿大井川川越遺跡

島田宿大井川川越遺跡

大井川の川止めで栄えたかつての宿場町、島田宿。江戸時代の旅人は、この「越すに越されぬ」大井川を、川越人足の助けによって渡っていました。川岸にある島田宿大井川川越遺跡には、川越えの料金を決める川会所(かわかいしょ)や、川札を換金する札場、川越人足の集合所である番宿などが復元保存され、当時の雰囲気を今に伝えています。

水量で料金が増減する川渡りの難儀さを知る

島田宿大井川川越遺跡
島田宿大井川川越遺跡

「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」とうたわれた大井川。
その川越えの困難さは想像以上で、増水による川止めの最長記録はなんと28日(明治1年)!
1週間や2週間はざらだったというから庶民は当然のことながら、大所帯の大名も財布の中身は大いに心配でした。
庶民の中には破産してそのまま島田に居着いてしまう人もいたとか。

一方、川止めで繁栄したのが島田の宿場で、軒を並べる旅籠や茶屋は賑わいました。

幕府は、大井川の川岸に川会所という役所を設け、川越えのシステムを管理。
大井川には幕府の政策で橋がかけられていなかったため、人足(にんそく)の肩や輦台(れんだい)に乗って大井川を渡ったのですが、川の水量により人足に払う料金は変化。
川の深さを見て渡河料金や川渡りの順番を決めたのが川会所なのです。

川会所の周辺には人足が待機した番宿などが復元され往時の家並みを再現しています。
ただし、一部は民家として使用されているので見学にあたってはご注意を。
島田市博物館も隣接。

島田宿大井川川越遺跡
島田宿大井川川越遺跡

 

島田宿大井川川越遺跡
名称 島田宿大井川川越遺跡/しまだしゅくおおいがわかわごえいせき
所在地 静岡県島田市河原1-13-10
関連HP 島田市博物館公式ホームページ
電車・バスで JR島田駅から静鉄バス金谷駅行き、市内線稲荷町回りで5分、向島西下車、徒歩10分
ドライブで 東名高速道路相良牧之原ICから約12km
駐車場 島田市博物館駐車場(40台/無料)
問い合わせ 島田市博物館 TEL:0547-37-1000
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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