奥山半僧坊(方広寺)『半僧坊大祭』|浜松市|2023

2023年10月15日(日)、浜松市の方広寺(奥山半僧坊)で『大祭』が行なわれます。方広寺は、静岡県浜松市北区引佐町奥山にある臨済宗方広寺派の大本山。地元では奥山半僧坊と通称されています。これは明治14年の山林大火の際に類焼に遭うも方広寺の鎮守(奥山半僧坊大権現)である半僧坊真殿が焼け残ったことから、半僧坊信仰が全国に広がりました。

半僧坊は方広寺の鎮守

10月に行なわれるのは方広寺の鎮守である奥山半僧坊大権現の大祭。寺を開いた無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ/父は後醍醐天皇)が元(中国)から日本に帰国の際、荒れた海を導いて、無事に帰国することができたのは奥山半僧坊大権現の導きがあったから。
大祭当日は、方広寺・奥山半僧坊境内での大祭大祈祷、神楽奉納、稚児ご祈祷、渡御・稚児行列、神事・放生会、投げ餅などが行なわれます。

応安4年(1371年)、元(中国)から帰国した無文元選禅師が土地の豪族・奥山六郎次郎朝藤(おくやまろくろうじろうともふじ)の招きにより開いたのが始まり。
境内各所に安置される五百羅漢の石像は、拙巌(せつがん)和尚の発願で、明和7年(1770年)に完成したものですが、今も寄進を受け付けています。
ちなみに、鎌倉・建長寺の最奥に位置する半僧坊は、明治23年に、奥山半僧坊から勧請したもの。半僧坊大権現は、神通力を有する白髪の老人だったとか(奥山半僧坊大権現の御真体は鼻高天狗)。
明治、大正時代に奥山半僧坊の人気は大いに高まり、大正12年には浜松から奥山に至る参詣のための軽便鉄道(開業当時は濱松軽便鉄道、後に遠州鉄道奥山線)も開通したほど(昭和39年廃止)。
その奥山半僧坊のご真体は15年に一度開帳され、前回が平成25年でした。

方広寺では、日帰り禅寺体験(体験希望日の2日前までに要予約)、1泊禅寺体験(毎月第2土曜から1泊2日)、精進料理(2名以上で2日前までに電話予約)、座禅体験(2名以上で要予約)、写経体験(当日参加可能/9:00~15:00)なども実施。

方広寺境内に安置される五百羅漢
方広寺境内に安置される五百羅漢

奥山半僧坊(方広寺)『半僧坊大祭』|浜松市|2023
開催日 2023年10月15日(日)
所在地 静岡県浜松市北区引佐町奥山1577ー1
場所 大本山方広寺
関連HP 方広寺公式ホームページ
電車・バスで JR浜松駅から遠鉄バス奥山行きで55分、終点下車
ドライブで 新東名高速道路浜松いなさICから約6km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 大本山方広寺 TEL:053-543ー0003
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
方広寺・奥山半僧坊

方広寺・奥山半僧坊

2018.03.01
 

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