高根白山神社古代神楽|藤枝市

藤枝市瀬戸ノ谷の高根白山神社(たかねはくさんじんじゃ)で毎年10月29日に奉納される『高根白山神社古代神楽』。江戸時代後期から伝わるこの神事芸能は、静岡県の無形民俗文化財、国の記録選択文化財に指定されています。

駿河に伝わる白山信仰の社に駿河神楽が奉納される

陰陽五行の思想を表す五色の天井飾りの下、太鼓と笛に合わせて天狗面の舞や戎子大黒(えびすだいこく)の舞などが奉納されます。
奉納後、天井飾りのしめ縄を刀でを切りますが、切り端は観衆に授与され、お守りとして持ち帰ることができます。

白山神社は加賀の白山をご神体とする白山信仰の神社。文治年間(1185年〜1189年)、蔵田寺の愚白上人が駿河の白山信仰の源である美濃の長瀧寺(白山神社=現・岐阜県郡上八幡市)から、瀬戸川の水源の聖地、高根山に分霊を勧請して創建。

高根山は標高871mで、藤枝市の最高峰。駿河、遠江など数か国を眺望する地。
現存する本殿は、江戸前期の様式を残す三間社流造で藤枝市の文化財。
神社から湧く水枯れしない泉(神水)は、志太平野を潤す源で、五穀豊穣、豊漁、縁結びの神として信仰されてきました。

高根白山神社に奉納される古代神楽は、安倍川、大井川上流域に伝わる湯立て神楽の一種。一般には「駿河神楽」といわれています。
文政13年(1830年)の『神楽御名前帳』には「二夜三日の閏年の神楽を行う」と記されていることから古代神楽は、かつてはうるう年に奉納する神楽だったことがわかります。
戦前は市之瀬地区で継承されていましたが、継続が困難になったことから昭和27年から蔵田地区住民が引き継ぎ、保存会をつくって奉納しています。

 

高根白山神社古代神楽|藤枝市
開催日時 10月29日12:30〜
所在地 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷9964
場所 高根白山神社
電車・バスで JR藤枝駅から瀬戸ノ谷線バスで蔵田下車、徒歩1時間。または、JR藤枝駅からタクシーで30分
ドライブで 新東名高速道路藤枝岡部ICから約19km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 藤枝市観光協会 TEL:054-645-2500

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