尻つみ祭り(伊東市)

源頼朝と八重姫が逢瀬を楽しんだといわれる音無神社で毎年11月10日に執り行なわれるのが『尻つみ祭り』。真っ暗な社殿のなかで、お神酒を回すときに隣人の尻をツネったのが名の由来。つまり「尻つまみ」が「尻つみ」に転じたというわけ。境内では、お囃子のリズムにのってお尻をぶつけ合うユーモラスな「尻相撲大会」も開催。
 

舞台は源頼朝と八重姫の密会の地、おとなしの森!

土俵がタライという点に注目を!

土俵がタライという点に注目を!

源頼朝と八重姫の密会にちなみ、「天下の奇祭」といわれるとおり、祭儀では社殿の明かりを消して一切口を開いてはならず、隣人にお神酒を回す時はお尻をつねって合図します。
現在では祭儀、伊東囃子保存会による太鼓の奉納の後、「尻相撲大会」が行なわれています。
この「尻相撲大会」、昭和50年に始まった奉納相撲で、今ではこちらがメインのイベントに。
面白いことに、タライ乗り競争が行なわれる伊東温泉らしく、直径1mほどのタライが土俵になっています。
お囃子に続く「ドドンがドン」の合図で尻を突き合わせ、一方が土俵の下へ押し出されれば勝敗決定となる仕組み。

賞品も出るので真剣そのものですが、会場は大爆笑

賞品も出るので真剣そのものですが、会場は大爆笑

 

『曽我物語』に記される若き頼朝と八重姫の密会

八重姫は、伊豆国伊東(現・静岡県伊東市)の豪族であり、頼朝の監視役であった伊東祐親(いとうすけちか=伊藤氏のルーツ)の三女。
『曽我物語』によれば14歳で伊豆に流罪となった頼朝は、祐親が大番役で上洛している間に八重姫と通じ、男子(千鶴丸)までもうけてしまいます。父・祐親は平家の叱責を恐れ、孫である千鶴を松川の轟ヶ淵で柴漬(柴で包んで縛り上げ、重りをつけて水底に沈める処刑法)にして殺害、娘・八重姫を江間の小四郎に嫁がせます。
祐親は頼朝追討の兵を向けますが、頼朝は熱海の走り湯権現に身を隠し、さらに北条時政を頼って難を逃れます。この北条時政の娘が正妻となる政子です。

記述されているのが『曽我物語』『源平闘諍録』なので、その真偽は定かでありません。伊豆の国市中条に八重姫を祀った真珠院があり、伊東市の音無神社が逢瀬の場だったという伝承があります。また音無神社近くの最誓寺は、江間小四郎と八重姫開基と伝わる寺で、千鶴丸を祀った寺といわれています。

源頼朝と八重姫の逢瀬の地といわれる音無の森に鎮座する音無神社

源頼朝と八重姫の逢瀬の地といわれる音無の森に鎮座する音無神社

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音無神社(伊東市)

尻つみ祭り(伊東市) DATA

開催日 11月10日
開催時間 18:00〜21:00
所在地 静岡県伊東市音無町1-12
場所 音無神社
電車・バスで JR・伊豆急行伊東駅から徒歩14分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 伊東観光協会TEL:0557-37-6105

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